美容整形を受けるタイミング・時期って、いつが一番良いの?

「整形しよう!」と決心しても、気になるのは「いつ整形を受けるのがいいか」ということです。せっかく手術を受けるのだから万全の体制を整えたいし、かといってタイミングがつかめずにズルズルと先延ばしになるのも嫌…と悩んでいる人もいるでしょう。美容整形に、ベストなタイミングはあるのでしょうか?

整形は「受けるタイミング」が重要

「思い立ったが吉日」ということわざがあります。これは、「何かをしようと思ったなら、すぐに手を付けるのがいい」という意味です。思い付いてすぐに着手すれば、気持ちものっていますから、作業ははかどり、それだけ良い結果を招くということなのでしょう。

ですが、人間というのは私たちが思っている以上に怠け者のようです。「タバコは体に悪いから禁煙しよう」「運動不足の解消にジョギングでもするか」「ダイエットしてやせないと」などと思いながらも、つい「じゃあ、来週から始めようかな」と、先延ばしにしてしまうことがあります。本当なら「今日から」「今すぐ」始めればいいのですが、なかなかそれができません。そのため、やろうやろうと思うばかりで時間が過ぎていく…ということになってしまいます。これでは、いつまで経っても何も実行できません。

では、美容整形も思い立ったらすぐに手術を受けるべきなのでしょうか?いいえ、そうではありません。美容整形では「いつ受けるか」ということが、意外と重要なのです。

美容整形に年齢制限はあるの?

整形のタイミングに関連してよくある質問は、「美容整形は何歳から受けられるの?」ということです。美容整形は体に手を入れるものですから、体の成長が落ち着き、安定してから行うのが一般的です。年齢でいえば18歳以上がひとつの目安ですが、それ以下の年齢でも手術を行うケースはあります。しかし、そうした場合には、以下のようにクリアすべき条件がいくつかあります。

1. 本人に治療を受ける意思がある

親が小学生くらいの女の子をクリニックに連れていき、「ウチの子をもっとかわいくしたい」と治療を希望するケースがありますが、本人に治療の意思がなければ手術はできません。

2. 体の成長を妨げる心配が少ない

軽いプチ整形ならば体への負荷はわずかで済みますが、脂肪吸引のような大がかりな手術となると、肉体的負荷が大きくなります。体の自然な成長を妨げるような整形を行うのは避けるべきです。

3. 整形するリスクよりも利益のほうが大きいと判断される

前項と相反しますが、本人が容姿に強いコンプレックスを感じていたり、それによって周りからいじめを受けていたりする場合には、低年齢でも整形を行うことはあります。その場合でも、安全性が最優先されるのは言うまでもありません。

このように、低年齢で整形を行う際の条件はいくつかありますが、体の成長スピードは人によって違いますし、整形の内容によっても手術すべきか否かが変わってきます。ドクターとしっかり相談してタイミングを計るようにしましょう。

自分が受ける手術のダウンタイムを知っておこう

肉体的にも問題がなく、整形する決心もついたとなると、あとは整形手術をいつ受けるか決めるだけです。手術のタイミングを決めるには、まず自分が受けたい整形のダウンタイム(日常生活が、通常どおり行えるようになるまでの時間)がどれくらいなのか、知っておくことが大切です。

【おもな整形メニューのダウンタイムの目安】

・二重まぶた(埋没法)…3〜4日
・二重まぶた(切開法)…1週間前後
・隆鼻術(プロテーゼ)…2週間前後
・豊胸術(プロテーゼ)…1ヵ月前後
・脂肪吸引…1〜3ヵ月前後

ここに挙げたのは、あくまでも目安です。体の状態は人それぞれ違いますし、整形によってどのような反応が表れるかはそのときによって異なるでしょう。また、脂肪吸引の場合は、広い範囲から脂肪を取ればそれだけ回復にも時間がかかります。

実際のところ、正確なダウンタイムは手術してみないとわかりません。いくら整形の専門家であるドクターでも、こればかりはピタリと予測することはできないのです。

ですから、予めダウンタイムを長めに見積もっておき、十分な休みが取れる時期に整形を受けるのがベストだといえるでしょう。

年末年始は美容整形のオンシーズン

「十分なお休みが取れる時期」というと、年末年始や夏休み、ゴールデンウィークなどがありますが、中でもクリニックが賑わうのは年末年始の時期だといわれています。

冬場は誰でも厚着になり、素肌の露出が少なくなります。プールや海水浴などで水着になることもありません。ですから、脂肪吸引や豊胸術など、ボディの整形を受けるには絶好の季節です。

また、冬場は少々濃いめのメイクでも、あまり違和感がありませんから、顔の整形を受けるのにも適しています。二重まぶたや隆鼻術など、比較的ダウンタイムが短い整形であれば、年末休みに入ったらすぐに手術を受けて、新年はきれいになって颯爽と登場する…という未来像を描けます。

大がかりな整形は学生時代にするという方法も

整形の中には、長いダウンタイムが必要なメニューもあります。先ほどお話しした豊胸術や脂肪吸引は代表的なもので、術後の腫れや内出血が完全に引くまでには、1ヵ月以上かかります。とはいえ、これらは服を着ていればばれることはありませんから、さほど心配はないかもしれません。

ですが、顔の輪郭形成の手術については、そうはいきません。

頬骨やエラの骨、顎の骨を切ったり削ったりする輪郭形成は、美容整形の中では大がかりな手術であり、それだけにダウンタイムも長めです。術後1ヵ月くらいは、むくみが残ることがあります。その期間、ずっと顔がむくんでいるとなると、人前にはなかなか出られません。お勤めの方にとっては、これは現実的ではないでしょう。

そのため、こうした大がかりな整形は、ゆっくり時間が取れる学生時代や転職のタイミングで受けるという方法もあります。これなら、十分なダウンタイムを確保することができるでしょう。

プチ整形なら、タイミングを計る必要なし!

「長い休みなんか取れない」「もっと気軽に整形できないの?」という方には、プチ整形という方法があります。プチ整形は体への負荷が軽く、短時間で施術できる整形の総称です。明確な定義はありませんが、だいたい次のようなメニューがプチ整形とされています。

【プチ整形の例】

・ヒアルロン酸注入…隆鼻術、豊胸術、輪郭形成
・ボトックス注入…しわ取り、エラのラインの改善
・電磁波治療…レーザ-、高周波などによるホクロやアザの除去、美肌治療

ヒアルロン酸注入やボトックス注入は、極細の注射針を使います。そのため、施術直後には肌に赤みが残ることもありますが、それも数時間から1日程度で治まります。ダウンタイムはほぼゼロと言っても良く、施術のタイミングを選ばない整形メニューです。

こうした手軽さの反面、効果が続くのは数ヵ月〜1年程度となります。期間限定の効果ではありますが、ダウンタイムが不要でいつでも受けられるプチ整形は、忙しい現代人にピッタリの整形メニューといえるでしょう。

整形するなら、人生の転機に合わせて

ダウンタイムを基準にして整形を受けるタイミングを考えると、やはり、長期休暇が取れる時期がおすすめです。しかし、整形を受ける人の多くは、周りにばれないようにしたいと考えるものでしょう。それを踏まえると、進学・就職・転職など、人生の転機に合わせて行うのがベストな整形のタイミングだといえます。

学校にしろ勤め先にしろ、新たな環境にいる人々は、それ以前のあなたを知りません。ですから、環境が変わるタイミングで整形を受ければ、周りに気付かれることなく、新しいあなたに変身できます。

就職が決まったら、なるべく早めに整形を受けて、バージョンアップした自分で新生活を迎える。転職にあたって準備期間を長めに設け、そのあいだに整形を受けて、心機一転する。いずれも、単に見た目を変えるだけでなく、気分を新たにするという意味でも大きく役立つことでしょう。

昔と違って、整形に対する人々の意識はかなり変わってきました。それでも、整形を理由に仕事を休むことはできませんし、整形に対する否定的なイメージも根強く残っています。不要なトラブルを避けるためにも、整形を受けるタイミングは慎重に見極めましょう。