唇のほくろが気になる方へ 原因と消す方法を解説

唇のほくろが気になる方へ 原因と消す方法を解説

ぽつりぽつりと散らばっている顔のほくろ。他人はあまり気にしていない…とはいうものの、鏡を見るたびに気になってしまう人も多いことでしょう。特に、唇に現れたほくろはとても目立ちますし、すぐにでも解決したいところですが、いったいどうすればいいのでしょうか?

そもそも、ほくろはなぜできる?

全身あらゆるところにできるほくろ。このほくろは、メラニン色素を作り出す「メラノサイト」という細胞が1ヵ所に集まり、集中的にメラニンを発生させるためにできてしまいます。

メラノサイトがどこにどのくらいあるのか、またどれほど活発に活動しているかは遺伝的な要素が大きく、人によってばらつきがあります。そのため、ほくろが少ない、あってもごく小さくて薄いという人もいれば、体のあちこちに大きなほくろがあるという人もいます。メラノサイトが活発な人は、紫外線を浴びるとそれだけほくろができやすいので注意が必要です。

最近では、季節に関係なく外出するときに日傘を差したり、つばの広い帽子をかぶったりして紫外線対策をする女性が増えています。しみ・そばかすはもちろん、ほくろを増やさないためには大切な習慣です。

また、唇は元々粘膜質であるため刺激に弱く、乾燥しているとダメージを受けやすくなります。唇が荒れがちな人は日頃からリップクリームを持ち歩き、乾燥ケアを心掛けましょう。

紫外線以外も注意!メラノサイトを活性化させる要素

メラノサイトの活動スイッチをオンにするのは、紫外線だけではありません。ほかにも以下のような原因があり、それが結果としてほくろを作り出すことになってしまうのです。

【メラノサイト活性化のおもな原因】

・紫外線
・ストレス
・加齢
・ホルモンバランスの乱れ
・妊娠
・出産

唇のほくろは病気の前触れ?

「唇にほくろができちゃった…。何か、悪い病気の前触れかな?」。そんな心配をする人も、中にはいるようです。唇にほくろができたからといって、必ずしも病気の兆候というわけではありませんが、まったく関係ないかというとそうでもないのです。

ここでは唇にできる、一般的にほくろといわれるものの種類と、関連のある病気や症状についてご紹介します。

・ポイツ・ジェガーズ症候群

唇や口の中などに多くのほくろのようなものができ、小腸や胃、大腸などに多数のポリープができて、がんのリスクが高まる病気です。遺伝性の病気とされていますが、その発症率は明確ではなく、25,000人~28万人に1人といわれています。

・メラノーマ

「悪性黒色腫」と呼ばれるもので、メラノサイトががん化したものとされていますが、どのようにしてできるのかはまだ解明されていません。

通常は、メラニンを大量に作り出すため黒々と見えますが、ほとんどメラニンを作らないこともあり、その場合は淡い紅色に見えることもあります。皮膚表面に広がるように急に大きくなっていったり、ほくろのように周囲の組織との境界がはっきりしていなかったりという場合には、メラノーマの可能性があります。

「唇のほくろが急に大きくなってきた」「痛みがある」「かゆい」といった場合には、早めに皮膚科医の診察を受けたほうが良いでしょう。

唇のほくろをきれいに消すには?

さて、病気の心配がないとなれば、次にどうやって唇のほくろを消すかです。これはもう、美容皮膚科や美容整形など、クリニックでプロの手を借りるしかありません。

クリニックで受けられるほくろの除去術は、基本的に2種類となります。1つはメスなどでほくろを切除して、丁寧に縫合する方法。もう1つはレーザーを使って、ほくろの色素を蒸散(じょうさん)させる方法です。

・切除によるほくろ除去

直径が5mm以上の大きなほくろに対して有効な手術法です。まずは麻酔をかけ、ほくろの輪郭に沿って丁寧にメスを入れます。次にほくろを周辺の組織から切り離していき、取り去ります。ほくろを除去できたら、止血をして終了です。

ほくろには「根」があって、それは皮膚深部にまで達しています。この根をきれいに取り切らないと、ほくろが再発することがあります。そこまできれいに取り切れるかどうかが重要なポイントとなります。ほくろを除去したあとは肌がへこんだような状態になりますが、1週間ほどで元に戻ります。また、切除範囲が広かったり深かったりした場合には、切除のあとに縫合します。

この手法では、細いメスのほかに手術用のハサミを使う方法や、筒状の特殊なメスでほくろをくり抜くように除去する方法もあります。

レーザー治療によるほくろ除去

ほくろににレーザーをあてて、蒸散させるという方法です。現在、多くのクリニックがこの方法を採用しており、ほくろ除去治療としては最も一般的な方法になります。

ほくろ内部の色素を、レーザーによる熱で蒸散させて、ほくろそのものを消してしまいます。手術前に麻酔をかけますから、痛みや熱さの心配はありませんし、ほくろ1つならほんの数分で終わってしまいます。

唇はとてもデリケートな部位ですから、「取りたい」ということになればレーザー治療が一般的でしょう。ただし、どの方法で取り除くかはほくろの大きさや状況によって変わってきますから、医師の意見を聞いた上で判断してください。

ほくろ除去治療を受けるまえに知っておくべきこと

顔のほくろはとても目立つものです。チャームポイントになる一方、気にする人も多いでしょう。唇であればなおさらですから、取れるものなら取ってしまいたい、と思っている人は多いはずです。

現代の美容医療は、そうした願いを叶えてくれます。ですが、メリットばかりではありません。ほくろ除去治療を検討している方は、以下の点を知っておきましょう。

・費用がかかる

切除・縫合の場合は、保険診療となるクリニックがあります。レーザーの場合は、ほくろ1つにつき10,000~50,000円ほどが一般的で、ほくろの大きさや状態によって金額は変わってきます。

・ダウンタイムが必要

ほかの美容整形メニューと同様、ほくろ除去も術後のダウンタイム(施術してから回復するまでの期間)が必要です。

切除・縫合した場合は術後1週間ほどで抜糸を行い、その後は数ヵ月かけて手術跡が目立たなくなっていきます。レーザー治療の場合、治療直後の患部はクレーターのようにへこんだ状態になりますが、数週間から数ヵ月のうちに皮膚が盛り上がり、やがて目立たなくなります。

・再発の可能性がある

ほくろの根であるメラノサイトを除去できなかった場合、同じ場所に再びほくろができることがあります。ほくろには、皮膚の表面から大きく盛り上がっているものがありますが、こうしたほくろほど根が深いものです。周囲の組織に与えるダメージを抑えつつ、深いところにある根を取り除けるかどうかが治療の鍵となります。

このように、ほくろ除去治療にはメリットとリスクがあります。

唇のほくろが気になって笑顔に自信が持てないという方は、まずは信頼できるクリニックを探して、相談してみてはいかがでしょうか。