脂肪吸引は痛い?術後の痛みの避け方とメカニズム

脂肪吸引は痛い?術後の痛みの避け方とメカニズム

「脂肪吸引手術には興味があるけど、痛みや術後の後遺症が心配」こんな声をよく聞きます。もっと確実にウエストや二の腕を細くしたい、モデルのようなスタイルになりたい!と、さらなる高みを目指す女性たちにとって、いまや脂肪吸引は外せない美容施術の一つ。そこで問題となるのが、「脂肪吸引は痛い」という漠然としたイメージです。今回は、脂肪吸引による「痛み」にフォーカスして、具体的に「痛みの原因」や「痛みを回避する方法」について説明していきます。

脂肪吸引手術による痛みの原因は2箇所にあり?

そもそも脂肪吸引手術の痛みの原因は何でしょうか?

大きく分けると、痛みの根源は2箇所あると考えられます。一つは、皮膚の一部を切開して吸引孔を開けた「傷口」の痛み。もう一つは、脂肪細胞を吸引した「手術箇所」に生じる痛みです。

脂肪吸引手術では、皮膚の一部を切開して吸引孔を開け、カニューレという細い管を挿入して脂肪を吸引します。吸引孔は、お腹のシワや足の付け根・肘など、できるだけ目立たない所に開けるのですが、何度も動かしながら脂肪を吸うため、最終的に縫合して、麻酔が切れた傷口には痛みが生じます。

また、脂肪を吸引した手術箇所は、脂肪細胞のみならず毛細血管なども多少は取り去られています。つまり、体の中に傷をつけていることになり、筋肉と皮膚の中間層がそのスペースを埋めようとして、炎症反応から痛みとなるといわれています。

さらに手術直後は、脂肪細胞が抜けたスペースに血液やリンパ液などの体液、麻酔液の残りなどが入り、むくみや内出血とともに痛みの原因となります。

かつてのマイナスイメージと進化した脂肪吸引

とはいえ一般的な手術がそうであるように、「脂肪吸引手術」も手術箇所と傷口が治るまで痛みが生じることは、ごく当り前であるともいえます。

脂肪吸引の「痛い」「後遺症がこわい」というイメージが固定されたのは、1980年代にフランス人医師がカニューレ(細い管)による脂肪吸引法を広めた後、多くの手術が行われたことに起因しています。不十分な知識や体制で、脂肪を吸引しすぎたり、逆に吸引量が不足したりといくつかの問題が実際に発生しました。

しかし現在では、医療のめざましい進化と技術により、効果も安全性も高い脂肪吸引手術方法が確立。美容医療における身近なメニューとなりました。

脂肪吸引手術による痛みは、どのくらい続くもの?

脂肪吸引手術の痛みは、傷口と手術箇所の傷やスペースが原因であることは理解していただけたと思います。では、実際にどのような痛みがどのくらい続くのか、手術当日から期間別に分けて説明していきましょう。

【麻酔と手術中の痛み】

手術前の「麻酔による痛み」を指摘する人もいます。麻酔にはいろいろな種類があり、手術する箇所によって痛みを感じさせない「硬膜外麻酔」や、寝ている状態にさせる「静脈麻酔」を局所麻酔に組み合わせるのがほとんどです。麻酔が効いている手術中の痛みはありませんが、麻酔が切れるにしたがって痛みが生じてきます。

【手術直後~3日目】

手術後、麻酔が切れたときがピークで、3日間は強い筋肉痛のような痛みが続きます。この時期は誰でも腫れと内出血が生じます。安静と痛み止めの内服、患部の圧迫が欠かせません!

【手術後1週間】

3日過ぎると、痛みも強い筋肉痛からピリピリとした感じに変わります。多くの人が仕事へ復帰するのも、術後3日後からです。1週間経つと痛みも一山越えた感があり、かなり動けるようになってきます。傷口の方はそろそろ抜糸のタイミング。

【手術後2~3週間】

一般的に脂肪吸引手術のダウンタイムは、約2~3週間といわれています。体験者によれば2週間経つと、むくみや内出血も含めて、痛みはだいぶ落ち着いてくる人が多いようです。

【手術後1~2ヶ月】

1ヶ月もすると、痛みはほとんど意識しなくなりますが、ツッパリ感はときどき残ります。まれに突然、患部にピリピリ感・ゾワゾワ感・ひびく感じなど、しびれの症状が現れることも。 患部が硬くなりやすいので、マッサージや柔軟運動を取り入れる時期です。

【手術後~3ヶ月】

脂肪吸引のほぼ完成時期です。もう痛みもありません。ここからは少しずつ筋肉をつけていきましょう。脂肪吸引手術では脂肪細胞そのものを除去しているので、引き締まった状態が半永久的に続くいわれています。

痛みを解消するために、やっておくべき10のこと

ダウンタイムの代表的な症状といえば、痛みはもちろん、むくみ・腫れ・内出血・硬縮(こうしゅく)などがあります。ここからは、脂肪吸引手術の痛みやダウンタイムを解消するために、実際に脂肪吸引手術を体験した人が実践した痛みの解消方法についてまとめてみました。

【1】スキンプロテクターを使う

手術時には吸引孔を保護するプラスティックの器具「スキンプロテクター」を使ってもらいましょう。吸引棒による摩擦熱を防ぎ傷をつきにくくします。

【2】縫合を丁寧にしてもらう

手術時の最後に傷口の縫合を丁寧にしてもらいましょう。傷跡が残りそうなら「傷跡修正」をしてもらいましょう。

【3】傷口を保護する

術後は傷口にヒルドイドクリーム(血行をよくするクリーム)を塗ったり、サージカルテープを貼って保護しましょう。

【4】鎮痛剤を服用する

痛みを感じる時には遠慮なく鎮痛剤を服用しましょう。

【5】安静にする、十分睡眠をとる

術後3日間は特に安静にして、その後もしばらくは十分に睡眠をとるようにしましょう。

【6】患部を圧迫する

患部を圧迫固定することにより、痛みを抑えることができます。圧迫固定のためには、専用のガードルやストッキングなどを装着するとよいでしょう。

【7】患部を守る

専用の下着や包帯などで患部を守りましょう。座る時や寝る時もクッションなどを使いましょう。

【8】患部を温める・冷やす

むくみや硬縮が続く場合は、患部を温めましょう。術後の痛みがある場合は、患部を冷やすことも有効です。

【9】マッサージなどでほぐす

むくみや硬縮を防ぐため、油分をつけてマッサージするとよいでしょう。

【10】柔軟対策をする

むくみや硬縮を防ぐため、一定の時期からは柔軟体操や運動を加えましょう。

痛みがない!「切らない脂肪吸引」という選択股

脂肪吸引の痛みに対して、いっそ思い切って「切らない脂肪吸引」という選択肢についても考えてみましょう。

「切らない脂肪吸引」といえば、脂肪吸引手術に比べてダウンタイムがほとんどないこと、痛みや内出血も最小限という手軽さがメリットです。その代わり、数回にわたって行う必要があったり、多くの脂肪を減らせないために効果が小さく、軽度な症状に向いているという特徴があります。

施術としては目的の箇所に注射を打って脂肪を溶かす「脂肪溶解注射」が主流でしたが、現在では、吸引なしでレーザーを当てる施術など、さらに進化した「切らない脂肪吸引」の方法も出てきています。以下に紹介しましょう。

【切らない脂肪吸引治療器の種類】

・ゼルティック

皮膚の表面から脂肪細胞のみを凍らせて体外へ排出する部分痩身機器。

・ライポソニックス

高音加熱と超音波で狙った脂肪細胞のみを破壊する、信頼性の高い機器。

・リポセル

ライポソニックスの機能に、強力な冷却機能を加え痛みを軽減した最先端マシン。

・スカルプシュア

体外からレーザーを当てて脂肪層を溶かし、部分痩身を実現するという画期的な痩身機器。

・ウルティマ・アンサンブル

超音波や高周波で『溶かす・排出する・引き締める』の3ステップを実現。

半永久な変化をもたらす脂肪吸引手術

劇的な変化と半永久的な結果から「やってよかった」という体験者の声が多い「脂肪吸引手術」。

脂肪吸引手術の痛みとその解消法については、施術する場所や範囲、個人的な痛みの主観によっても異なリます。最も大切なことは、自分にあった病院や方法を選ぶこと、術後のケアや痛みのメカニズムをきちんと理解することではないでしょうか。脂肪吸引手術については、体験者のブログなども多いので、興味のある方は参考にするとよいでしょう。

進化した「脂肪吸引」は、今後身近な美容法として、私たちの強い味方になってくれるのかもしれません。