顔のエラ張りを治したい!ヘアメイク&整形でコンプレックス解消

顔の左右に大きく張りだしたエラ。顔全体が大きく見えてしまうのはもちろん、輪郭が男っぽく、いかつく見えてしまうため、コンプレックスに感じている方も多いことでしょう。エラは押してへこむものではありませんから、根本的な解決はなかなか難しいものです。

今回は、エラの原因と解決方法についてご紹介します。

顔が大きく見えてしまうエラの原因

左右に張り出したエラの多くは、下顎の骨の一部である「下顎角」という部分が張り出しているためにできるものです。また、骨はあまり大きくないのにエラが張っているという場合は、下顎を動かす「咬筋」という筋肉が発達しているためエラが張って見える、ということもあります。

原因が何であれ、大きく張り出したエラは女性にとって決してうれしいものではありません。顔が大きく、しかも幅広く見えてしまいますし、いかついフェイスラインになってしまって、男っぽい印象になりがちです。優しく穏やかな性格なのに、エラが張っているために「頑固で強情そう」というイメージを持たれてしまうこともあり、悩んでいる方は多いのではないでしょうか。

エラはメイクやヘアスタイルである程度隠すことはできます。どうしても気になるという場合は、整形で元から治すということもできます。あきらめず、何ができるかを考えてみましょう。

エラを目立たなくするヘアスタイルは?

気になるエラをカバーする一番手軽な方法は、ヘアスタイルを変えることです。顔の大きさや幅の広さを隠して、卵形のかわいらしいフェイスラインに見せることができます。

【エラをカバーするヘアスタイルのポイント】

・トップにボリュームを持たせる
・耳横の髪を長めにする
・髪を前に流すようにする

エラ張りさんの場合は、全体的に菱形のヘアスタイルにすると、フェイスラインをうまく隠すことができます。髪を耳にかけるスタイルはフェイスラインがむき出しになってしまいますし、前髪ぱっつんは顔の横のラインを強調してしまいますから、避けるようにしましょう。

エラを目立たなくするメイクは?

エラを隠そうとして下顎に広くシャドウを入れてしまうと不自然な見え方になってしまい、逆にカバーしていることがばれてしまいます。そうなってしまうのは恥ずかしいですから、あくまでも自然に、そして顔の上側にウェイトを持たせるメイクがおすすめです。

【エラをカバーするメイクのポイント】

・眉尻を長めに描く
・チークは頬骨から少し上に、ふんわり入れる
・シャドウは耳の前から顎の裏側にかけて入れる

眉尻を長くしてチークを高めの位置に優しく入れると、顔の上半分が強調され、エラのラインが目立たなくなります。また、シャドウはエラから顎にかけての奥のほうに入れると、自然な奥行きを表現できます。こうしたメイクに加えて、前述の菱形ヘアスタイルも組み合わせれば、フェイスラインの悩みはかなり気にならなくなるでしょう。

美容整形でフェイスラインを整えるには?

張り出したエラはメイクや髪型でカバーするには限界がありますし、お腹のたるみや脂肪のように自分でがんばって改善できるものではありません。そこで、もうひとつの選択肢としてあるのが美容整形です。美容整形では「輪郭形成」などと呼ばれていますが、頬骨やエラを削る手術があります。エラ整形にはいくつかの手法があり、エラの状態や希望によって選択することになります。

・ボトックス注入法

顎の筋肉である「咬筋」が発達している場合に有効な方法です。顎の筋肉を萎縮させてほっそりと見せ、フェイスラインを改善します。注射するだけですから手軽にできますし、その効果は半年から1年ほど続きます。もちろん、食事がしにくくなるというようなことはありません。費用はクリニックによって変わりますが、10~15万程度が一般的なようです。

・ヒアルロン酸注入法

必要な場所にヒアルロン酸を注入していくことで、フェイスラインを整える方法です。短い顎にヒアルロン酸を注入して長さを出し、エラを目立たなくさせるというような使い方をします。ボトックスと併用することもあります。使用するヒアルロン酸の種類や量によって異なりますが、費用は5~15万円ほどが一般的です。

・エラ骨削り

奥歯の脇を切開して、エラの骨と筋肉の一部を削り取る手術です。確実さと効果の持続性を求めるのなら、最適な手術といえるでしょう。費用は100~180万円と、クリニックによってかなり幅があります。

どの方法がいいのかはケースバイケースです。あなたがエラの骨を削りたいと思っていても、ボトックス注入法のほうが良いと医師がアドバイスすることもあります。ですから、まずはクリニックを訪れて自分の悩みを打ち明けて、カウンセリングを受けてみるのが良いでしょう。

「エラ骨削り」ってどんな手術なの?

ではここからは、現在行われているエラ骨削りの手術方法を簡単に説明しましょう。

まずは全身麻酔のあと、奥歯の外側の歯茎を切開します。そこから骨と筋肉を引きはがすように器具を差し入れ、エラのいちばん深い部分を削り取っていきます。

ただ、下顎のエラの部分は、骨の中にパイプのような「下顎管」という空洞があり、神経が通っています。あまりにエラを削りすぎてしまうと、この神経を傷付けてしまうことがありますから、慎重さが必要なところです。

こうして骨を丁寧に削っていき、術前にデザインしたとおりに骨を整形したら縫合し、手術は終了です。

美容整形を受ける際は、どのような仕上がりにするかを事前に細かく決めておくことが重要です。

例えば、エラ骨削りの場合であれば、手術を受ける側の女性は「できるだけたくさん削って、小顔にしたい!」と考えるでしょう。ところが医師の側からすれば、削りすぎると神経を傷付けてしまう可能性もありますし、不自然な仕上がりになってしまうのも良くないと考えます。

こうした「ずれ」をカウンセリングですり合わせて、自分自身が納得した上で、理想の仕上がりデザインを作っておくことが重要なのです。そうでないと、「せっかく手術を受けたのに仕上がりに満足できない…」ということにもなりかねません。

「エラ骨削り」手術は、内容とリスクをしっかり理解してから

ボトックス注入やヒアルロン酸注入は注射するだけの治療ですので、手間も時間もほとんどかかりません。「どこに、どれくらい注入するか」という医師のセンスは必要ですが、ダウンタイムはほとんどなく、痛みやアレルギーの心配もほとんどありません。

ですが、エラ骨削りの手術は大掛かりなもので、リスクも伴います。そうしたことは医師が説明してくれますが、予め知っておけば、カウンセリングもスムーズに進むでしょう。

【エラ骨削りで考えられるリスク】

・術後の強い腫れや痛み
・術後のしびれ、知覚麻痺
・呼吸困難

こうしてリスクを並べてみると、「なんだか怖い…」と感じてしまうかもしれませんね。

エラ骨削りは全身麻酔で行います。また、顔の骨を大きく削る手術ですから、術後の腫れや痛みは避けられません。術後の1~2ヵ月はおたふく風邪にかかったような腫れが出ますが、その後は引いていき、半年ほどで元に戻るといわれています。

痛みについては3ヵ月ほど続くことがありますが、痛み止めを処方してもらって、必要に合わせて飲むといいでしょう。

また、エラ骨削りをすると細かい神経を傷付けてしまうため、術後にしびれや知覚麻痺が起こります。だいたい半年ほどで回復しますが、その後も残ってしまうケースがあります。

呼吸困難は、術後1~2日のあいだに起こる可能性があるため、その間は入院が必要です。それを過ぎれば大丈夫です。

このように、エラ骨削りの手術は確実な効果を見込めますが、実際に手術を受けるとなるとリスクもあります。それをしっかり理解して、納得した上で受けるようにしましょう。

エラ張りのコンプレックスを解消して、理想の自分を目指そう!

張り出したエラをカバーする方法はさまざまです。エラが気になるという方は、まずはヘアスタイルとメイクでカバーしてみましょう。

美容整形の「エラ骨削り」は根本的な解決法ではありますが、費用がかかりますしダウンタイムが長く、誰でも気軽にできるものではありません。その一方で、ボトックス注入やヒアルロン酸注入はプチ整形と呼ばれるもので、手軽に受けることができます。

まずはできることから始めて、自分のコンプレックスを改善してください。