年齢より老けて見られる… 老け顔の原因・対策と若く見られる方法
年齢を重ねていくと、「疲れやすくなった」「体が重くなった」「無理がきかなくなった」など、老化のサインが体のあちこちに表れてきます。そして、特に女性にとって深刻なのが、顔に表れる老化のサインです。仕方のないこととはいえ、できることなら避けて通りたいですよね。
もしもあなたが、年齢以上に老けて見られているとしたら、以下の老け顔のサインが目立っているのかもしれません。まずはチェックしてみてください。
【老け顔に見られる原因】
・しみ
中年期になると増えてくるしみは、年齢を感じさせる大きな要素です。加齢によってできるしみもあれば、病気によってしみが増えるということもありますから、気になる人は皮膚科や内科を受診してみると良いでしょう。
・しわ
細かい「ちりめんじわ」や目尻にできる笑いじわ、深く刻まれたほうれい線、おでこのしわ。これらのしわの多くは老化現象の表れであり、老け顔の大きな原因となります。なお、手の甲にできるしわも、老けていると感じさせやすいものです。
・目の周囲のたるみ、くぼみ、くま
若い人でもあることですが、目がくぼんでいたり、くまがあったりすると、老けて疲れた印象になりがちです。また、まぶたが目に覆い被さる「眼瞼下垂」も、実年齢以上に老けて見られる一因になります。
・肌のくすみやたるみ
肌に透明感がなくくすんでいると、一気に老け感が加速します。ハリを失った肌はやがてたるみとなって表れ、いっそうの老け顔を作り上げてしまいます。
・顔の輪郭がこけている、こめかみがくぼむ
こめかみの周囲がくぼんでいたり、頬がこけていたりすると、それだけで老けて疲れた印象を与えがちです。これらは骨格の問題なので防ぎようがなく、解決するのもなかなか難しいものです。
思いあたる点はありましたか?ここに挙げた要因をいかに防ぐか、そして、できてしまった「老け顔ポイント」をどうやって解決するかが、老け顔を避けるためには重要なのです。
今日からできる!老け顔対策
老け顔にならないためには、一にも二にも予防が大切です。老化をストップさせることはできませんが、その進行を遅らせ、少しでも食い止めることは十分にできます。その方法をいくつかご紹介します。
・紫外線を避ける
紫外線は肌を傷めるだけでなく、DNAを傷付けてしまうことがあります。神経質になりすぎるとかえってストレスになってしまいますが、紫外線の浴びすぎは肌にも良くありません。紫外線量は5月頃がピークです。出掛けるときには帽子やサングラス、UVローションなどで紫外線対策を施しておきましょう。
・肌の乾燥を避ける
乾燥すると肌の水分量が減り、ツヤがなくなり、くすんだ状態になってしまいます。これが老け顔に見られる大きな原因になります。また、肌の乾燥によって水分が不足すると、肌細胞の代謝も悪くなりますから、肌荒れやニキビの原因になることも。まずは毎日の生活の中で水分をしっかりとって、その上で肌の保湿ケアをすると良いでしょう。「ホホバオイル」などの植物性油脂が含まれた物なら肌に優しく、しっかり保湿することができます。
・顔の筋肉を鍛える
顔にはたくさんの筋肉があり、それらは目や鼻、口を動かすほか、表情を作るために使われています。しかし、これらの筋肉を使わずに放置しておくと筋力が衰え、しわやたるみの原因となってしまいます。顔の筋肉を鍛えるためには、日頃から適切なトレーニングが必要です。
<顔の筋力を鍛えるトレーニング>
ステップ1 顔のパーツを鼻のあたりに集めるイメージで顔を縮めます。その状態を5秒ほどキープ。
ステップ2 次に顔のパーツを外側に大きく広げます。これも5秒間キープして、元に戻します。
ステップ3 顔の表面が温かくなったら終了です。
老化防止は若いころからのケアによって、先々に大きな差が生まれるといわれています。老化対策は、早いうちからしておいて損はありません。10年後、20年後に大きな差がつくかもしれませんよ。
美容クリニックで受けられる、老け顔対策治療とは?
では、すでにできてしまったしみやしわ、たるみは、どうしたらいいのでしょうか?
化粧品や飲み薬などで地道に改善を目指すという方法もありますが、ピンポイントで改善するなら、やはり美容医療が強い味方になってくれます。
ここ10年ほどで、美容整形の「アンチエイジング」分野は大きな進歩を遂げています。
それまでは、皮膚を切開してしわやたるみを伸ばす「フェイスリフト」がメインでしたが、最近では、ボトックスやヒアルロン酸注入などでしわを隠す方法や、皮下に糸を通すことで皮膚を引き上げる方法、高周波やラジオ波を使って肌を刺激し、ハリや弾力を引き出す方法など、さまざまな治療法が登場しています。また、レーザーを使ったしみ取り治療では、気になる顔のしみを一つひとつ取り除くことができますので、しみに悩んでいる人におすすめです。
これらの治療法はいわゆる「プチ整形」「美肌治療」の領域で、しわ取り手術に比べて体への負担が少なく、手軽に受けることができます。
ここからは、美容クリニックで受けられる老け顔治療の代表的なものについて、ご紹介します。
・注入法
筋肉の動きを抑えて表情じわを防ぐボトックスは、おでこのしわなどに有効です。また、ほうれい線のような深く刻まれたしわは、ヒアルロン酸注入で埋めていくのが効果的です。効果は数ヵ月から1年ほどのため、キープしたい場合は定期的に注入をする必要があります。費用は注入量によりますが、1本5~10万円程度です。
・レーザーによるしみ取り
しみはメラニン色素によるものなので、黒色に反応するレーザーによって取り除くことができます。しみの状態や大きさ、使用するレーザーの種類によって費用は変わりますが、1cm大のしみひとつで1~3万円ほどが目安のようです。
このほか、特殊な光線によって肌にハリを与える治療法は数多く登場しています。
・糸を使ったリフティング
皮の下に特殊な糸を通して、しわやたるみを引き上げるとともに、肌の深部を刺激して若返りを図るという治療法です。使用する糸の種類によってバリエーションがあります。顔だけでなく、しわやたるみが目立ちやすい首元や胸元に施術することもできます。費用はクリニックによってまちまちですが、おおよそ30万円前後が一般的なようです。
・フェイスリフト
耳の前側や髪の生え際の内側など、傷跡が目立たないところを切開して皮膚を引き上げ、しわやたるみを取り除く手術です。「顔全体が引きつったようになってしまうのでは」と心配する人もいるようですが、技術が進歩した現在では、そうした心配はまずないようです。費用は施術範囲によって変わってきますが、部分的なしわ取りで80~100万円、顔全体となると150~220万円が目安です。
老け顔にはまず予防、それから対策
しみやしわ、肌のたるみについては、何よりも予防が大事です。特に若いころからのケアが後々になってものをいいますから、油断せずに老け顔ケアを続けましょう。
また、老け顔になってしまったからといって、あきらめることはありません。しみやしわを改善する方法はたくさんあります。コンシーラーでしみを隠すのは一番手軽な方法ですし、しみに効くという医薬品も登場しています。
それでも気になる場合は、美容皮膚科や美容整形クリニックなどを受診してみてください。専門のドクターがあなたの顔の状態や希望する結果に合わせて、最適な方法を教えてくれるでしょう。