団子鼻やあぐら鼻、にんにく鼻を改善するには?

大きさや高さ、鼻筋などと並んで多い鼻の悩みが「形をなんとかしたい」というものです。これを直すことは簡単ではありませんが、メイクなどで目立たないようにすることはできますし、美容整形を受ければ理想に近い鼻の形に整えることもできます。今回は、あなたの悩みを解決する方法についてお話ししていきましょう。

鼻の形や大きさによって、顔の印象は大きく変わる

顔のパーツの中でも、見た目に関して一二を争うほど重要なのが鼻です。顔の真ん中にありますから、鼻の形や大きさひとつで、顔全体のイメージは大きく異なってきます。

そのため、「鼻の形が悪い」と気にする人は、決して少なくありません。その中でもよく聞かれるのが、団子鼻・あぐら鼻・にんにく鼻です。それぞれの特徴と、与えるイメージは以下のとおりです。

・団子鼻

鼻先が大きく膨らんでいて、まさにお団子のように丸々としている鼻です。鼻筋が広いと、鼻がのっぺりとした印象になります。スマートさに欠け、鈍重なイメージになりがちです。

・あぐら鼻

小鼻が左右に大きく広がっていて、まるであぐらをかいているように見える鼻。粗雑で、下品なイメージに見られやすいようです。

・にんにく鼻

にんにくのように、小鼻がゆるやかに大きくひろがっている鼻。団子鼻と同様、スマートさやシャープさに欠け、垢抜けない印象になりやすいでしょう。

これらは、小鼻の形や大きさによるものですが、鼻全体の長さが短かったり鼻筋が低かったりすると、その特徴がさらに強調されて見えてしまいます。ですから、鼻の形をなんとかしたいと思ったら、鼻の高さや長さなども考えながら対処することが大切です。

メイクで格好悪い鼻を隠すには?

団子鼻やあぐら鼻、にんにく鼻は、いずれも鼻先が大きく、小鼻が左右に広がっているというのが特徴です。また、小鼻の幅がさほど広くなくても、鼻筋が太いためにのっぺりとした形に見えてしまう、ということもあります。

ですから、メイクでカバーをするときは、ハイライトとシャドウをうまく使い分けて、鼻筋がスッと通っているように見せることがポイントです。そうすると、鼻がシャープに引き締まって見え、スマートな鼻を演出できます。

【鼻をシャープに見せるメイクの手順】

1. 鼻筋の両側にシャドウを入れる

肌色よりも1段暗めのシャドウを、眉頭から下に向かって入れていきます。ノーズシャドウ用のパウダーや明るめのアイブロウパウダー、暗めカラーのチークを使ってください。シャドウを入れるのは、眉頭と鼻先のちょうど中間あたりまででOK。あまり長くすると不自然に見えてしまいますから、やり過ぎないようにしましょう。

2. 小鼻に軽くシャドウを入れる

次に、左右の小鼻にもシャドウを入れます。筆先で小鼻をつつくように、軽く置きます。これで小鼻の幅を狭く見せる効果があります。

3. 鼻筋にハイライトを入れる

最後に、鼻筋にハイライトを入れましょう。細めの筆を使えば、それだけシャープな鼻筋を強調でき、立体的な見た目になります。ハイライト用のフェイスパウダーや、明るめカラーのチークを使います。

シャドウやハイライトの色はとても微妙なので、数種類のトーンのものを混ぜるなどして、あれこれ試してみましょう。また、シャドウはほんの少し濃いだけで、不自然な仕上がりになってしまいます。鏡を見ながら「ちょっと足りないかな?」と感じるくらいが、ちょうどいいかもしれません。

あれこれ試してみて、あなたにぴったりのノーズメイクを見つけてください。

メイク以外にも、鼻の形を隠す方法はある

メイクは女性にとって身だしなみでもありおしゃれでもありますが、メイク上手になるのはなかなかたいへんです。メイクでコンプレックスを隠したつもりが、逆に強調する結果になってしまうということもあるでしょう。

そんなときには、次のような方法はいかがでしょうか?

・「鼻プチ」を使う

アイプチのように手軽に使えて、鼻の悩みを解消することができるアイテムです。

鼻プチ本体は長さ十数ミリの弾力のあるプラスチック製のバーで、いくつかのサイズがあります。これを鼻の穴の中に挿し込むと、バネのように鼻の穴を内側から上下に押し広げ、それによって鼻先を高くし、小鼻の広がりを目立たなくさせてくれます。

常に鼻の中に異物が入っている状態ですから、慣れるまでは少々たいへんかもしれません。

・メガネで隠す

メガネの印象で、鼻に目が行かないようにするという方法です。メガネは、顔の印象を大きく変えるアイテムですから、鼻の形を変えるまでもなく、あなたの悩みが解消されるかもしれません。

ただし、メガネ選びは慎重に。間違った選択をしてしまうと、逆効果にもなりかねませんから注意が必要です。メガネの専門店で店員さんに「鼻の形を目立たなくしたい」という要望を話し、あなたにぴったりの物を選んでもらうといいでしょう。

これらの方法は根本的な解決法ではありませんが、すぐに効果が見込めるものです。まずは試してみてはいかがでしょうか。

自分でできる、鼻の形を変える方法

「メイクやアイテムを使うのもいいけれど、その都度手間がかかるのが面倒」「隠したり目をそらしたりではなく、根本的に解決したい」と考える女性も多いことでしょう。

鼻の形を変えるというのは、決して簡単ではありません。ですが、鼻は軟骨と筋肉でできており、軟骨は形の癖をつけやすい部分でもあることから、時間はかかるけれども形を変えていくことはできるといわれています。そのための方法をご紹介しましょう。

・鼻の筋トレ

左右に広がった小鼻を改善するための方法です。まず、指先で鼻先を上向きに少し押し上げます。その状態で上唇を下に大きく引き下げます。つまり、鼻の下を伸ばした状態にします。このとき、鼻先を押さえている指に、鼻が下に引っ張られるのが感じられるくらいの力を入れましょう。そのまま5秒ほどキープして、元に戻します。これを30~40回ほど繰り返します。

机やテーブルに両ひじをつき、両手を組んで、そこに鼻をのせる姿勢で行うとやりやすいでしょう。

・鼻のマッサージ

左右の人差し指の先で小鼻の下のあたりを挟み、そのまま2~3秒キープします。次に、少し上に移動して、同じように挟みます。最後に鼻先全体を挟んで、クルクルと回すように優しくマッサージします。

いずれにしても、これらの方法で鼻の形を変えるためには、かなりの時間が必要となります。

美容整形なら、コンプレックスが根本から解消!

筋トレやマッサージは時間がかかるし、メイクはその都度手間がかかる…。となると、最後に頼りになるのはやはり美容整形です。

鼻の整形にはいろいろなやり方があり、バリエーション豊かです。ある手術法を単独で使うこともあれば、複数の手法を組み合わせて使うこともあります。あなたの鼻がどのような状態なのか、そしてどのような結果を求めているのかによって、どのような治療を行うかが決まるのです。

ここでは、実際に多くのクリニックで行われている鼻の整形手術について、代表的な手法をご紹介しましょう。

・軟骨移植(鼻尖形成・耳介軟骨移植)

耳などから軟骨を少しだけ切り取り、それを鼻先に埋め込む手術です。鼻先を尖らせ、高さを出すとともにシャープな形に仕上げます。だいたい30万~40万円前後の価格設定が多いようです。

・鼻尖縮小

鼻先の軟骨が大きいために団子鼻になっている場合は、この手術を行います。鼻先の軟骨を切り取り、スリムな鼻を形成します。費用は40万円前後です。

・鼻翼縮小(小鼻縮小)

小鼻の左右への張り出しが大きい場合は、小鼻の下の組織を切り取り、縫合して幅を狭くします。相対的に鼻が高くなったように見えるという効果もあります。費用の目安は30万円前後です。

・プロテーゼ挿入

鼻筋が短いために団子鼻に見える場合は、鼻筋にシリコン製のプロテーゼを挿入して高さを出します。スラリとした鼻筋になり、立体感のある顔立ちに変身できます。費用は30万~40万円前後です。

・ヒアルロン酸注入

これは手術ではなく、鼻筋に沿ってヒアルロン酸を注射していく治療法です。鼻筋を高くするとともにくっきりとさせ、シャープで知的な印象にすることができます。使用するヒアルロン酸の種類によって粘度や持続性は異なります。また、価格も1ccあたり5万~10万円前後と幅があります。

このように、鼻の整形にはさまざまなメニューがあり、どの方法がベストなのかはケースバイケースです。美容整形を受けるためには、まずはどこにどう手を加えればいいのか、医師とじっくり話し合うことが大切です。

ダウンタイムや術後の経過についても確認しておこう

整形を受けるときに忘れてはならないのが、術後のダウンタイムです。鼻はほかの部位と比べて組織が固く、腫れが出にくいといわれていますが、まったく出ないというわけではありません。また、手術の内容によっては、小鼻の下側などに手術跡が残ることもあります。手術跡は時間とともに薄くなっていきますから、あまり心配することはありませんが、抜糸をするまでは手術跡が目立ちますので、マスクで隠すなどの工夫は必要でしょう。

術後の経過は一定の目安はあるものの、どのような手術を行ったのかで違いますし、人それぞれ個人差もあります。術後の生活上の注意点と併せて、事前に確認しておくようにしましょう。

現代の美容整形はとても洗練されていて、イメージした仕上がりを確実に得ることができます。ですがそれは、術前に医師と十分に話し合い、術後は生活上の注意をきちんと守ることで得られるものです。その点を忘れないようにしてください。

整形はあなた自身の魅力を活かして!

団子鼻、あぐら鼻、にんにく鼻は、それ自体が悩みに直結することが多いものです。ですが、少し見方を変えると、それをチャームポイントにすることもできます。

ギリシャ時代の彫刻のような、スッと筋の通った高い鼻や、ツンと尖った鼻先は、知的でスマートな印象を与え、表情までもクールに見せます。ですがその一方で、冷たく、近寄りがたい印象を周囲に与えてしまうこともあるでしょう。

団子鼻やあぐら鼻、にんにく鼻などはまったく逆で、鈍重で野暮ったい印象はあるものの、その分純朴さや親しみやすさが感じられます。

容姿の悩みのつらさは本人にしかわからないものですが、自分では欠点だと思っていたものが、実は自分の魅力になっている、ということはよくあることです。整形を受けるにしても、あなたならではの特徴や魅力を活かした仕上がりを考えるようにしましょう。