わし鼻・かぎ鼻をなんとかしたい!改善策を考える
鼻の悩みの中には、段鼻やわし鼻のように「鼻の形が悪いように見える」「鼻が高すぎるように見える」「鼻筋がとても気になる」ことによって起こるものもあります。
鼻の軟骨が大きく成長していると起こりやすいようで、とても目立つものですから、悩みは深刻になりがちです。今回は、気になるほどのわし鼻・鉤鼻(最近は魔女鼻とも)の解決法について見ていきましょう。
深刻な悩みにつながりやすい魔女鼻とわし鼻、段鼻
私たちの鼻は、鼻筋の根元の部分が硬い骨で、そこから先は軟骨で構成されています。この2つの骨がつながっている部分はわずかに突出していて「ハンプ」と呼ばれます。このハンプが大きく、屋根のようになっている状態が、「わし鼻」「鉤鼻」です。
こうした鼻は「段鼻」とも呼ばれることもありますが、鼻が実際以上に大きく見え、いかつく男っぽい印象になりがちです。特に、横顔の鼻のラインは目立ってしまうため、女性にとっては大きな問題でしょう。そのため、深刻な悩みにつながりやすいものでもあります。
ですが、容姿の悩みというものは、本人が気にするほどには、周囲の人々はあまり気にかけないものです。顔に悩みやコンプレックスを持つ人は多く、本人にとっては大きな問題です。ところが、周りの人の目には、さしたる欠点にも見えません。それどころか、欠点だと思っていた部分が魅力として見られることもあるのです。
いつも鼻が気になってしまうと、人に会うだけでストレスを感じるようになってしまいます。まずは気持ちを楽にして、「他人から見たら魅力的なポイントかもしれない」くらいに考えてみてください。その上で、悩みの解決策を探っていくようにしましょう。
気になるほどのかぎ鼻・わし鼻はメイクで変えられる?
メイクで鼻の形を変えることはできませんが、目立たないようにカバーすることはできます。かぎ鼻・わし鼻の人はハンプが大きいために、実際の大きさ以上に鼻が大きく見えてしまいます。ですから鼻全体を細く、小さく見せるようにすれば、かなり印象は違ってくるでしょう。そこで使えるのが「団子鼻やあぐら鼻」などにも使える、鼻のメイクテクニックです。
【鼻を小さく見せるメイク術の手順】
1. 鼻筋の両側にシャドウを入れる
肌色より1トーンくらい暗めのシャドウを、鼻筋の左右に入れます。こうすることで鼻の幅を狭く見せることができます。ただし、シャドウは眉頭から鼻の中間あたりまでにすること。あまり長くすると、まるで舞台メイクのような派手で、不自然な見た目になってしまいます。
2. 左右の小鼻にも軽くシャドウを
左右の小鼻に、軽くシャドウをのせます。小鼻の幅を狭く見せるのが狙いです。
3. 細めのハイライトを入れる
最後に、鼻筋に細めのハイライトを入れましょう。これで細い鼻筋が際立ち、大きさを感じさせない鼻に見せることができます。
鼻のメイクは、さじ加減がとても大切。ちょっとやりすぎてしまうと、とたんに不自然な見た目になってしまいます。ですから、シャドウやハイライトを使うときには「色がついているのかどうかわからない」くらい、ごく軽く使うようにしましょう。慣れも必要ですから、お休みの日などに練習してみてください。
鼻から目をそらさせるための方法
メイクで「鼻を目立たなくさせる」という方法のほかに、「鼻から目をそらさせる」というやり方もあります。これも手軽にできる方法ですから、ぜひ試してみてください。
・目元と口元を目立たせる
目と口をしっかりとメイクすることで、鼻を目立たなくさせるという方法です。モデル並みのメイクでなくても、印象的な目元と口元を演出できれば、それだけ鼻の印象は薄まり、大きさを感じさせない仕上がりにできます。
・チークと顎に目を向けさせる
前項と同じ考え方ですが、あごにハイライトを入れてチークに明るい色を差すと、鼻の印象を薄くすることができます。若く、はつらつとしたイメージの女性なら、この方法も良いかもしれません。
・ヘアスタイルでカバーする
鼻から目をそらさせることを考えると、シンプルなヘアスタイルではなく、お団子や編み込みなどの注目ポイントを作るといいでしょう。
メイクやヘアスタイルについては、プロの意見を聞くことができれば、それが一番。まずはお気に入りの美容室で相談してみてはいかがでしょうか。
かぎ鼻・わし鼻(魔女鼻)を美容整形で整える
確実な結果をすぐに得られるのが美容整形のメリットです。もちろん、魔女鼻・わし鼻も、美容整形で整えることができます。治療法は、おもに以下のようなものが挙げられます。
【鼻の施術の一例】
・特殊なやすりで削る
鼻の穴の内側からハンプまでを切開し、先端に小さなやすりのついた特殊な器具を挿し込んで、ハンプを削り、形を整えます。ハンプの出っ張りが小さく、軽度の場合に適した方法です。
・特殊なノミで切り取る
鼻の穴の内側からハンプまでを切開し、小さなノミのような医療器具でハンプを切除する方法です。ハンプの出っ張りが大きい場合には、この方法が適しています。
・ハンプの上部のくぼみを埋める
ハンプの上側をプロテーゼやヒアルロン酸によって埋める方法です。骨に手を加えず、段差をならすことができます。
ハンプを取り去れば、スマートな鼻が実現!
「やすりで削る」場合も「ノミで切り取る」場合も、手術の手順はほとんど変わりません。まずは局所麻酔のあと、鼻の穴の内側を数ミリ切開します。そこからハンプ部分までを切り進めていき、やすり、またはノミのような医療器具を挿し込みます。あとは、術前のデザインどおりにハンプを削り、あるいは切り取って、縫合すれば終了です。
手術の内容にもよりますが、ハンプを削るだけならば手術時間は30分ほどですし、入院の必要も基本的にありません。シャワーやシャンプーは手術当日からできますので、日常生活への支障はほとんどないといえるでしょう。
ただし、術後数日は腫れが出ることもあるため、手術のタイミングを計る必要はあります。また、クリニックによりますが、術後3日程度は鼻にテーピングを施し、圧迫固定が必要になることもあります。費用は30万~40万円が相場ですが、手術の内容によって増減します。
複数の手法を組み合わせることで、より高い効果が得られる可能性も
ハンプを削る場合はあまり問題にならないのですが、特殊なノミで切り取った場合、その部分だけ鼻筋が広がったように見えてしまうことがあります。
この手術は「スッと通った鼻筋」を実現するものですから、これでは「仕上がりに満足できない」ということにもなりかねません。
このような場合は、一度切り取ったハンプを細く小さく加工して、再び元の位置に再移植するという方法を採ります。こうすると鼻筋の段差がなくなり、しかも細くスッと通った鼻筋を実現できるのです。
また、鼻の大きさによっては、ハンプの切除とともに小鼻部分を切開し、鼻の幅を狭くする手術を行うこともあります。これで魔女鼻・わし鼻が解消され、きれいに通った鼻筋と小さな小鼻が実現できるというわけです。
ほかのメニューでも同様ですが、美容整形はいくつかの手法を組み合わせて行うことがしばしばあります。ひとつの手法で手術するよりも、より希望に近い結果が得られますから、容姿の悩みを解消するためにはとても有効な方法でしょう。
ハンプ切除以外の方法もある!
魔女鼻・わし鼻は、ハンプの上側がへこんだような状態になっています。このへこみを埋めれば、スッと筋の通った格好のいい鼻になれる場合もあります。
そのためには、詰め物をして出っ張りを平らにすればいいのです。具体的には、「プロテーゼ挿入」と「ヒアルロン酸注入」という手法を用いることになります。
・プロテーゼ挿入
安全なシリコン製のプロテーゼを鼻の形に合うように加工し、ハンプの上側に埋め込みます。手術は局所麻酔で、鼻の穴の内側を切開して行いますから、目立つ傷が残る心配はありません。
ハンプ切除の手術と同様、術後数日は腫れてしまいますが、基本的に入院の必要はなく、手術当日からシャワーやシャンプーが可能です。費用は30万~40万円前後が多いようです。
・ヒアルロン酸注入
ハンプの上側にヒアルロン酸を注入していき、鼻筋の段差を埋めていく治療法です。プロテーゼの代わりにヒアルロン酸でへこみを埋めていく手法ですが、ヒアルロン酸は数ヵ月から1年ほどで体内に吸収されてしまいますから、効果を持続させたいときには定期的な注入が必要です。
「効果が続かないなら意味がないのでは?」と思われそうですが、ヒアルロン酸注入は注射するだけですから手軽ですし、コストも1本50,000円程度からと割安です。まずはヒアルロン酸注入を受けて、魔女鼻・わし鼻改善の効果があればプロテーゼを挿入し、あまり効果が感じられないならハンプ切除を検討する、ということもできます。
美容整形を受けるときに注意したいこと
以前に比べて、美容整形は随分一般的になってきました。芸能界では「整形疑惑」が盛んに取り沙汰されていますが、そうした記事でも非難するようなトーンは影を潜めています。あちこちにある美容整形クリニックには、女優さんやモデルさん、お金持ちの女性ばかりではなく、学生や会社員といった、ごく普通の人々が通っているといわれます。もう、美容整形は特別なことではなくなったようです。
ただ、美容整形はあくまでも医療の一部。決して「きれいになれる魔法」ではありませんから、注意しておくべきことがいくつかあります。記事の最後に、そのことをお話ししておきましょう。
・リスクを理解して受けること
美容整形は医療行為ですから「100%、絶対安全」ということはありません。どんな薬にも副作用があるように、手術にはリスクがあります。それを理解した上で、手術を受けるかどうかを判断しましょう。
・事前のカウンセリングを十分に
医師とのカウンセリングは、整形の結果を左右する大切なものです。考えられるリスクや術後の経過はもちろん、どんな仕上がりにしたいのかを十分に話し合っておきましょう。このプロセスをいい加減にしてしまうと、手術のあとで後悔することにもなりかねません。
・医師からの注意はきちんと守ること
術前の準備や術後の生活の注意などは、きちんと守りましょう。術後の経過は人それぞれに違いますから、予期しないトラブルが起こることもあります。そんなときは無理に我慢したりせず、すぐにクリニックにご相談ください。
医師はベテランであればあるほど、多くの症例を経験しています。ですから、あなたが「ここを、こうしたい」と相談すれば、あなたにピッタリの解決策を教えてくれるでしょう。逆にあなたの悩みが「思い込み」に過ぎず、手術をするまでもないならば、ハッキリとそう言ってくれるはずです。
魔女鼻・わし鼻の悩みは、女性にとってつらいものです。ですが、悩んでいても、それが解決するわけではありません。一度、クリニックで相談してみてはいかがでしょうか?そこから新たな希望が広がっていくかもしれません。