ブス顔になるNG習慣!"顔コリ"をほぐす顔ブス脱却方法

ブスと美人、どこが違う?

ブスと美人は何が違うのか。それははっきりしていませんし、誰にもわかりません。女性の顔に限らず、ある物を見て「美しい、好ましい」と思うか「醜い、好ましくない」と感じるかは人それぞれに違うからです。

もちろん、「誰もが認める美人顔」というものはありますから、その逆も存在するはずですが、人の好みもありますし、地域や時代によっても違いがあります。

よく知られているように、平安時代の美人は下ぶくれの輪郭に糸のように細い目とおちょぼ口。いわゆる「おかめ顔」で、現代の感覚からすればとても美人には見えません。また現代でも、砂漠のようなきびしい環境の地域では十分な栄養がとれず、多くの人々がやせ細っています。そのため、日本では嫌われがちな太った体型の女性は、「豊かさと美しさの象徴」としてもてはやされるといいます。

こうしてみると、美人と不美人の条件というのはあいまいで、環境や人々の価値観、好みによって、大きく違ってくるようです。

顔のパーツを単体で見てみると…

とはいえ、現代の日本に暮らす私たちにとっては、やはり「美人とブスの違い」は明確にあります。特に目や鼻、口といった顔のパーツの形や大きさは目につきやすいものです。鏡を見る度に「この小さな目が嫌い」「あんな鼻になれればいいのに」などと思う人は多いのではないでしょうか。

では、どのような形が嫌われ、どのような形が理想なのか。個々の顔のパーツについて考えてみましょう。

・目

顔の印象を左右する目は、ちょっとした差が大きな違いになります。「小さな目」や「一重まぶた」にはコンプレックスを抱く女性が多いようです。理想は「ぱっちりとした黒目がちの二重まぶた」というところでしょうか。

・鼻

鼻先が丸く大きめな団子鼻や、小鼻が横に広がったあぐら鼻は日本人に多い形ですが、あまり好まれません。また、鼻先が上に向きすぎて鼻の穴が大きく見える「豚鼻」も嫌われる形です。多くの人は、スッと筋が高く通った、スマートな鼻に憧れるようです。

・口

口が大きすぎたり、唇が厚かったりすると、深刻な悩みになりやすいようです。また、笑ったときに歯茎がむき出しになる「ガミースマイル」も、ブス顔の要素として悩みの種になりやすいものです。

・耳

あまり目につかない位置にあるためか、耳の形の良し悪しを気にするケースは少ないようです。ただ、顔の両側に張り出して見える「立ち耳」や左右で形が違うケースでは、気にする人もいるようです。

・顔の輪郭

スマートな小顔が理想であるようです。頬骨やエラが張っているとゴツゴツとした印象になり、ブス顔というよりも「男っぽく見えて嫌」という悩みにつながっていきます。

これらは、「自分が感じる、自分の顔のブス要素」です。ですから、他人から見れば印象は違ってきます。例えば、「一重まぶたの細い目」は「東洋的でクールな目」という印象にもなりますし、厚い唇は「大人っぽくてセクシー」と好まれることもあります。

自分自身の好き嫌いと、他人の目で見た印象とは、良し悪しが逆になることもあるのです。

美人顔の秘密は「顔のパーツのバランス」にあった!

顔のパーツそのものの形や大きさも大切なのですが、実はそれ以上に重要なのが、各パーツのバランスです。最近では見かけることもなくなりましたが、お正月遊びの「福笑い」を思い出してください。

この福笑い、目隠しをしたプレイヤーが顔のパーツを置いていきます。そのため、思わず笑いを誘うほどの、バランスの崩れたファニーフェイスが出来上がります。

つまり、美人顔になるかブス顔になるかは、一つひとつのパーツの形や大きさよりも、それぞれがどのような位置関係にあるか、そのバランスで決まるのです。

顔の幅に対して、目の大きさはどれくらいか。左右の目の位置と、両目の間隔はどれほどか。両目と鼻先、唇の先端、顎の先との位置関係はどうか。さらに、目と眉の間隔や額の生え際までの長さ、小鼻の幅と鼻筋の長さの関係はどうか…。これら、多くの要素によって顔の印象は少しずつ違っていき、それがその人の個性となって表れてきます。

メイクアップアーティストや美容外科医など、女性の顔立ちに関わるプロたちは、「顔の黄金バランス」を熟知しています。そして、その人ならではの個性を活かした上で、顔全体のバランスを整え、さらなる美しさを生み出していくのです。

こうしたプロのテクニックを毎日のメイクに取り入れれば、ブス顔をカバーするだけでなく、あなたの個性を活かした美しさを表現することができるでしょう。

美人顔でもブス顔にしてしまう恐ろしい習慣

さて、バランスのとれた美人顔であっても、それを台無しにしてしまう恐ろしい習慣があります。それは、無意識のうちに招いてしまう「顔のコリ」です。

あまり知られていないことですが、顔はとても多くの筋肉で覆われています。一つひとつは小さな筋肉なのですが、それが顔全体をカバーすることで、私たちはさまざまな表情を作ることができます。

ですが、例えば仕事に没頭しているときやPCに向かって何かの作業をしているとき、あるいは勉強やデスクワークに集中しているとき、無意識のうちに眉間にシワが寄っていたり、口元にギュッと力が入っていたりしないでしょうか?自分ではなかなか気付けないのですが、こんなときはどんな美人でも不機嫌な「ブス顔」になってしまうものです。これが習慣になってしまうと、顔の表情筋がこわばってしまって、「肩こり」と同じように、慢性的な「顔のコリ」を引き起こしてしまうのです。

顔のコリを防ぐには?

顔の筋肉がこわばった状態をそのまま放置しておくと、眉間や口元に深いシワができる原因にもなりますから、早めの対処が必要です。具体的な対処法をご紹介します。

・普段から表情筋を意識する

仕事や勉強の最中に、表情筋が緊張していないか意識するようにしましょう。眉間や口元に手をあててみると、無意識のうちに筋肉が力んでいるのに気付きます。そんなときは、指先で軽く揉みほぐしながら力を抜きましょう。

・表情を柔らかくするストレッチ

力を込めてギュッと目をつぶり、少しずつ力を緩めていく。口元も同じように、口角をギュッと引き上げて、ゆっくりと元に戻していく動作を数回繰り返します。このストレッチをすることで、筋肉をリラックスさせ、表情を柔らかくする効果が期待できます。

・「あいうえお」ストレッチ

顔全体で「あいうえお」を表現します。口だけでなく、頬や目の周り、額の筋肉まで使って、声に出すつもりで顔全体の筋肉を動かしましょう。日頃あまり使わない筋肉まで使うことで、顔全体の緊張をほぐすことができます。

表情筋がこわばってしまうと喜怒哀楽の表情が乏しくなり、「美しいけれども無表情」という、能面のような印象になってしまいます。ですが、表情が豊かな女性は、たとえ「ブス顔」であっても、明るく愛らしく見えるものです。

表情筋をリラックスさせて、豊かな笑顔を手に入れましょう。

メイクや表情の限界を超える、美容整形という選択

メイクでカバーしたり、豊かな表情を心掛けたりといった努力を重ねた上で、それ以上の効果を求めるなら、美容整形という手段があります。

美容整形というと、「女優やモデルのような、特殊な人たちが受けるもの」というイメージもあるかもしれません。確かにそういう時代もあったのですが、今では「顔立ちの悩みを解消したい」「もっときれいな自分になりたい」という理由から、ごく普通の女性が整形手術を受けています。

目元、鼻、口、顔の輪郭など、あらゆる部分を整えることができますし、年配の方には顔のシワやたるみを取り除く「若返り治療」が人気です。

また、「顔にメスを入れるのは、ちょっと怖い…」という方には、肌を切開せず、皮膚の下に糸を通したり注射を打ったりして形を整える「プチ整形メニュー」も豊富にそろっています。

今や、美容整形はメイクやヘアスタイリングと同じように、美しい自分を表現する方法の一つとして認知され、女性たちの支持を集めているのです。

お試し版としても活用できる「プチ整形」

前項でも少し触れましたが、美容整形では皮膚を切開して行う本格的な手術と、切らずに行う「プチ整形」があり、患者さんの希望や事情に応じて使い分けられています。より気軽に受けられることからプチ整形は人気がありますが、やはりメリットとデメリットがあります。

プチ整形のメリット

・皮下注射や糸を通すだけなので、体への負担が軽い
・短時間で施術ができ、ダウンタイムが短い
・本格的な手術と比べて費用が安い

プチ整形のデメリット

・効果が長続きしない

例として「鼻筋を高くする」という治療の場合を考えてみましょう。

本格的な手術では、鼻の穴の内側を切開して、そこからシリコン製のプロテーゼを挿し込みます。これを鼻筋にぴったりフィットするように固定し、縫合して終了です。術後は患部に腫れが残りますが、数日のうちに収まります。固定したプロテーゼは、日常的な生活の中ではずれたり崩れたりすることはありませんので、効果はずっと続きます。

一方のプチ整形では、鼻筋に沿ってヒアルロン酸を皮下注射していきます。すると、注入したヒアルロン酸の分量だけ皮膚が盛り上がり、鼻筋が高くなります。ヒアルロン酸は無害な物質ですが、数ヵ月のあいだに少しずつ体に吸収されていきますから、すべて吸収されてしまったら、高くした鼻は元通りになってしまいます。

このように、プチ整形は治療効果が長続きしないというデメリットがあるのですが、逆に考えれば「お試し整形」として使うこともできます。まず、プチ整形で高い鼻を実感してみて、気に入れば本格的な手術を受ける、というやり方です。

いずれにしても、自分にとってどのような方法がベストなのか、どうすれば自分の悩みを解決することができるのか、それは人によって違います。ですから、医師としっかり話し合い、十分検討してから決断するようにしましょう。

「ブス顔だから」とあきらめず、ポジティブに!

はた目には美人に見えるのに、密かに顔立ちの悩みを抱えている…。そうした女性は、実は少なくないようです。逆に、自分自身で「ブス顔だから」と感じていても、周りの人たちはさして気にはしていないかもしれません。女性なら、誰でも容姿の悩みはあるものですが、そのために卑屈になったり、ネガティブになったりしていては、ますます暗くなるばかりです。

目鼻立ちがどうであれ、表情豊かでポジティブな人は、周囲の人に元気を与えてくれますし、誰からも好かれ愛されるものです。「それでも自分の顔が気に入らない」というのなら、美容整形という方法があるのです。

「きれいになりたい」と願うのは自然なことで、決して恥ずかしいことではありません。今よりもきれいで素敵な自分を目指して、その一歩を踏み出してみましょう。