おでこが平らでかわいくない!丸い額を手に入れるには?
普段あまり取り上げられることはありませんが、実は額は、顔の印象を大きく左右するパーツ。日本人はどちらかというと平たい額が多いですが、欧米人の顔立ちと比べると、影が薄い印象であることは否めません。ところが額が丸みを帯びると、一気に女性らしく、華やかな顔立ちに! 横顔もとても美しくなります。代表的なのは、安室奈美恵さんのおでこでしょうか。
実は額は、アンチエイジングの観点からも重要なパーツです。年齢を重ねると、骨や筋肉などの皮下組織が萎縮するため、脂肪が少ない額はどうしてもゴツゴツしがち。逆にその額を丸くしてあげれば、とても若々しい印象になるのです。さらに、顔全体がリフトアップして見える効果も! 松田聖子さんの丸いおでこは、その代表例と言えるでしょう。
では、どうすれば丸いおでこを手に入れることができるのか。さっそくここから見ていきましょう。
平らなおでこを改善するには、どんな方法がある?
1.マッサージ
手のひらの親指のつけ根あたりのふっくらしている部分を、こめかみの凹みの骨の部分に当て、額の中央で人差し指から小指までをくっつけるように、額が丸くなるようイメージしながら10秒間押します。毎日3回行いましょう。すぐに結果は出ませんが、続けているうちに徐々に丸いおでこが目指せるように!
2.メイク
日頃、Tゾーンに「T字」のハイライトを入れている人も多いはず。でもそれって、「おでこが平ら」ということで悩んでいる人向きのハイライトの入れ方ではありません。おでこが平らな人は、おでこの中央の一番高く見せたい部分に“ま〜るく”ハイライトを入れるのが正解。さらに、目と目の間の鼻のつけ根の凹みにもハイライトを入れると、効果が倍増! つるんっと丸くカーブしたようなおでこに見えるようになります。
3.髪型
根本的な解決にはなりませんが、マッサージでも改善しない、おでこが丸く見えるメイクをしてみても効果がイマイチなら、いっそのこと、前髪でおでこを隠してしまうのも手。眉毛にかかるくらいの長さの前髪を作って、おでこ全体が隠れるようなヘアスタイルにしてみて。そうすれば、普段は平らなおでこが気にならなくなります。
平らなおでこを整形で改善するなら、どんな方法がある?
[デザイン]
平らなおでこを整形で丸くする場合、かわいらしいおでこにしたいのか、西洋人のような堀の深さを出したいかによって、デザインが変わってきます。
かわいらしいおでこにしたい場合は、主に額の上のほうをふっくらさせます。一方、西洋人のような堀の深さがほしい場合は、額の下側の眉骨や眉間の辺りを前方に出します。
[施術方法]
1.ヒアルロン酸注入
ヒアルロン酸と聞くと、「シワに注入するもの」というイメージを抱く人が多いのでは? 確かにヒアルロン酸は、シワの解消のために多く使われていますが、実は最近、輪郭形成ための製剤として脚光を浴びているのをご存じでしょうか?
ひとくちにヒアルロン酸と言っても、各メーカーからさまざまなタイプが誕生。額の整形に最適なのは、シワに注入するものより硬いタイプのヒアルロン酸です。額全体に注入できるのはもちろん、眉毛の上の凹みなど、ゴツゴツ感が気になる部位だけに注入して、丸い額に整える方法もあります。
さらに、「眉骨や眉間に高さを出したい」といった細かな希望も叶います。万が一、仕上がりが気に入らなかった場合は、ヒアルロニダーゼという酵素を注入してヒアルロン酸を溶かすことができるので安心。ヒアルロン酸は時間の経過とともに体内に吸収されるので、効果の持続期間は1〜2年程度です。
2.脂肪注入
額全体にふっくら丸みを持たせるのに適しているのが脂肪注入です。ただし脂肪注入は、注入した脂肪がどれだけ生着するのか判別できないのが問題。個人差はありますが、多くの場合、注入した脂肪の半分以上は吸収されてしまいます。そのため、額が十分ふくらまないことも。また、脂肪はやわらかいので、「額の下側だけ出す」「眉間だけ突出させる」というような“部分的な突出”を目的とする場合には適しません。
3.シリコン
大きな板状のシリコンを入れて、額をふくらませる方法です。あなたの額の広さや、希望する額の厚みによって、適したシリコンを選びます。このシリコンには、既製品とオーダーメイドがあります。切開するのは、髪の生え際か頭髪内の目立たない部位をわずか5cm程度。その切開口から丸めたシリコンを挿入し、額の中で広げます。この方法は、額全体に丸みを持たせ、厚さはさほど求めない場合に適しています。
4.骨セメント
長年、整形外科や脳外科で使われてきた医療材料である骨セメント。骨セメントはシリコンと違い、硬くて折り曲げられません。そのため挿入する際は、後頭部の皮膚を耳の上から反対側の耳の上まで切開します。ただし、切開口は頭髪の中なので、見た目に傷が目立つことはありません。最大の特徴は、額の形を自在にデザインできる点です。額全体に丸みを持たせるのと同時に、眉骨や眉間の部分を高くして、西洋人のような“堀の深さ”を出すことも可能です。
5.ジェル状のハイドロキシアパタイト
髪の生え際などの目立たない部位を2cm程度切開し、ジェル状のハイドロキシアパタイトを額に注入する方法です。最大の特徴は、傷が少ないこと。ただし、注入したジェル状のハイドロキシアパタイトが中で均等に広がらなかったり、塊や凹凸を形成したりするといったトラブルが発生する危険も。トラブルが発生した場合は、皮膚を大きく切開し、すでに固まっているハイドロキシアパタイトを削り取るなど、大がかりな手術が必要です。また、材料費が高いのも難点と言えます。
おでこを整形する際の注意点
どの整形でも同じですが、1軒のクリニックで手術を受けることを決めてしまわずに、数軒のクリニックに足を運んで、医師から直接カウンセリングを受けましょう。そして、顔立ちを見てもらい、額をどのような形にするのがあなたに合うのか、それにはどの方法が適しているのか、きちんと説明を受けましょう。
とくにおでこは、顔全体の印象を左右する部位でもあるので、できればコンピューターシミュレーションで出来上がりのイメージ画像を見せてもらうと安心かもしれません。
ただし、コンピューターシミュレーションは、あくまでシミュレーション。実際にその通りになるわけではないし、医師の技術が低ければ、予想とはまったく違う仕上がりになる可能性もなきにしもあらず……。
よって、医師の経歴を確認しておくことも大事です。おでこの整形は、顔の骨格に関わる整形ですから、形成外科を勉強した医師のもとで受けるのが正解。なかでも、日本形成外科学会が認定する形成外科専門医の資格を持っていると安心です。
もちろん、医師にあなたの希望を理解してもらうことも大事ですから、あなたの話にしっかり耳を傾けてくれるのか、あなたの話の意図をくみ取ってくれるのかといった、コミュニケーション能力の高さも求めたいところ。
その上で、信頼できる医師のもとで手術を受けてください。
まとめ
いかがでしたか? 平らなおでこを丸くするには、「マッサージを行う」「髪型でカバーする」「整形する」という方法があることがわかりました。
まずは、自力で改善する方法を試してみて、それで満足いかなければ整形を検討してみるという順番で考えるといいかもしれません。
そして、整形を受ける場合は、しっかりクリニックを選んでくださいね。