「輪郭ブス」を治す!小顔に見せる髪型・メイク・マッサージ方法
誰もが美しいと感じる顔は、「髪の生え際から眉、眉から鼻下、鼻下から顎先までの比率が1:1:1」で、「こめかみから顎先にかけて、卵をさかさまにしたような滑らかな曲線を描いた輪郭」といわれています。
輪郭はおもに「骨格」「脂肪」「筋肉」から成り立っているため、それらすべてのバランスが大切です。とはいえ、骨格はお腹や脚のようにダイエットで簡単に変えることはできません。飛び出したエラや頬骨、長い顎など、美しい輪郭の比率を崩す要素がある「輪郭ブス」の場合、どうしたらいいのでしょうか?
輪郭ブスの特徴とは?
顔の印象には、目や鼻などのパーツも影響しますが、全体の印象を決めるのは顔の大きさや形です。多くの女性が憧れる小顔は、顔のパーツが映えてかわいく見えるだけでなく、全身のバランスも良くなります。逆に、ブス顔に見せてしまう輪郭には、次のようなものがあります。
・大顔
威圧的な印象を与えてしまう大きな顔は、パーツのサイズによって、余白が増えてのっぺりとした顔立ちに見えてしまうこともあります。
・エラ張り
エラが横に張り出しているベース型や四角い輪郭は、顔の下半分にどっしりと存在感が出るので、気が強そうに見られがちです。また、顔の下半分に余白が増えるため、顔がより大きく見えてしまうというデメリットもあります。
・頬骨が高い
頬骨が横に張り出していると顔の横幅が広く見え、前に出ていると太って見えてしまいます。また、頬骨の下に影ができることで、余計に頬骨が強調されたり、老けて見えたりすることもあります。
・顎の形状
顎が引っ込んでいたりしゃくれていたりすると、縦のバランスが崩れるだけでなく、横顔もブス顔に。また、顎の形状によっては、太っていないのに二重顎になってしまうこともあります。
・馬面
顔の縦が長い面長の輪郭は、老けた印象を与えがちです。特に頬骨が前に張っていたり、鼻筋や鼻の下が長かったりすると、馬の顔に似て見えて、間延びした印象にもつながります。
・歪み
左右が寸分の狂いなく均等な人は滅多にいませんが、明らかに歪んでいると違和感を与えてしまいます。食事の噛み癖がある人や、頬杖をよくつく人は要注意です。
・顔がパンパン
むくみや脂肪で顔がパンパンに腫れているのも、顔が大きく見える原因になります。盛り上がった肉でパーツが埋もれてしまうと、目が小さく細く見えたり、鼻が低く見えたりするようになり、ブス顔を助長してしまいます。
・たるみ
頬のたるみは顔の下半分を大きく見せるだけでなく、ほうれい線が深くなったり、ブルドッグのように頬が垂れ下がったりして、老け顔に見えてしまいます。
理想の小顔に近づけるちょっとした工夫
輪郭ブスは顔全体の印象に影響を与えるので、改善すると元の目鼻立ちが活き、かわいさもアップするはずです。自分でできる輪郭ブスの解消法には、次のようなものがあります。
・マッサージ
むくみや骨格の歪みが原因の輪郭ブスは、毎日のマッサージで改善されます。また、血行が良くなることで肌がきれいになったり、筋力がアップして肌にハリが出たりと、うれしい効果もたくさん!もちろん、小顔効果も実感できるようになります。
親指を耳の後ろ、小指をこめかみの後ろあたりにのせ、全部の指の腹でシャンプーをするときのように頭を揉むと、側頭部の筋肉をほぐすことができます。こわばった筋肉を緩めれば、リフトアップに加えてリラックス効果も期待できます。
また、目尻の下に人差し指の腹をのせて軽く押さえ、頬を斜め上に引き上げながら、上下左右に開く意識で口を大きく開けて声を出すと、表情筋が鍛えられてリフトアップできます。
・髪型
輪郭ブスを隠そうと髪の毛で覆ってしまうと、暗い印象になってしまいます。でも、輪郭の欠点をカバーできる髪型にすれば、輪郭ブスを改善しながらおしゃれ感もアップできるようになります。
例えば、エラの張ったベース型の輪郭であれば、トップに高さを出し、前髪は斜めに流すなど、縦長のラインを意識すると、エラの張りが目立ちにくくなります。顔周りの髪をカールさせて、ふんわりとした印象にするのもおすすめ。頬骨が気になる輪郭なら、眉が隠れるくらいの長さで前髪を作り、目尻から外側が少し長めになるような丸いラインを意識すると、頬骨の張りがスッキリして見えるようになります。
・メイク
メイクで欠点をカバーすると、まるで骨格が変わったかのように輪郭を変化させることができます。ポイントとなるのは「ハイライト」と「シェーディング」。陰影で平面的な顔を立体的に見せたり、ボコボコした箇所をスッキリ見せたりできるので、理想的な小顔に近づけます。
ベース型の輪郭なら、おでこのサイドと張り出したエラに、面長の場合は髪の毛の生え際にシェーディングをのせ、それぞれTゾーンと頬のトップ、顎の真ん中にハイライトを入れると、顔全体を引き締めながら立体感のある輪郭に仕上がります。また、顔の横幅はチークの位置でも調整できます。目の配置とバランスを見ながら、輪郭がシャープに見えるチークの入れ方を研究してみてください。
美容整形で手にする憧れの輪郭
メイクや髪型で改善できる輪郭ブス。でも、エラや頬骨が大きく張り出していたり、下顎が引っ込んでいたりする場合は、自分に自信が持てるほどまではカバーしきれないこともあります。そんなときは、美容整形で輪郭の欠点を改善するのもひとつの選択肢です。メイク技術やヘアスタイルに頼ることなく、いつでも理想的な輪郭でいられるようになります。
輪郭ブスの改善でよく用いられる美容整形は、おもに次のようなものがあります。
・骨削り
エラや顎、頬骨など、気になる部分の骨を削り、周辺の筋肉を切除して、出っ張りを解消します。口の中など、傷口が目立たない場所を切開して施術するため、傷跡は目立ちません。ただ、術後の腫れなどが引くまでのダウンタイムが長く、それなりの痛みも伴います。
・顎形成
顎が小さい、引っ込んでいる、角張っているなど、顎の形が整っていない場合は、「シリコンプロテーゼ」を挿入して理想的な輪郭を作ると、顔全体にしまりが出て若返ったような印象を与えられるようになります。シリコンプロテーゼは、下唇の裏側から顎の骨の上に挿入するので、傷跡も目立ちません。先端を少し尖り気味にすると、小顔効果も得られます。
・ヒアルロン酸注射
ほうれい線やたるみの気になるところにヒアルロン酸を注入して肌にハリを出したり、頬やこめかみなど、くぼんで老けた印象を与える箇所をふっくらさせることで、輪郭を整えたりします。効果は永久的ではないため、定期的に注入する必要があります。
・ボトックス注射
エラや頬骨など、筋肉が発達して張り出しているところに注入し、筋肉の動きを和らげてスッキリとした輪郭にします。ヒアルロン酸同様、効果は永久的ではないため、定期的に注入する必要があります。
・脂肪溶解注射
顔の脂肪を細胞から取り除くことで小顔になれます。部分的に脂肪を除去できるので、頬のふっくら感は残しながら、下膨れや二重顎の原因となっていた脂肪だけなくすということも可能です。
美容整形で輪郭を改善するときの注意点
前述のとおり、輪郭ブスの原因はおもに「骨格」「脂肪」「筋肉」です。エラの骨が張っていると思っていたら、筋肉が発達しているだけだったということもあります。ただ、素人目で何が原因かを見極めるのは難しい場合もありますので、美容整形を希望するときは、カウンセリングで原因をきちんとつかんでから施術方法を検討するようにしましょう。
また、美容整形は医療行為ですから、それなりのリスクも伴います。思うような仕上がりにならなかったり、時間が経ってから不自然になってしまったりという可能性もあります。
理想の輪郭が手に入るというメリットだけではなく、リスクもしっかり理解し、納得してから手術を受けるか決断しましょう。
輪郭ブスが改善されれば自分の顔に自信が持て、気持ちも前向きになれるはず。「輪郭は自分の力ではどうにもできない」とあきらめていた方も、メイクや髪型、マッサージなど、自分でできそうなことからチャレンジしてみてはいかがですか?