お尻や太ももの気になる肉割れを改善する方法

お尻や太ももの気になる肉割れを改善する方法

ひび割れたように見える白い線が気になって、「水着が着られない」「温泉に行くのは気が重い」「スカート丈に気を使う」なんてことはありませんか? 他人事だと思っている人も、安穏とはしていられません。肉割れは、普段じっくりと見ることがない部分にできやすいため、自分では気付いていないことも多いのです。

「肉割れ」と「セルライト」

肉割れは、お尻や太もも、ふくらはぎ、お腹などの皮膚にいつの間にか現れる、亀裂のような複数の白い線として現れます。医学的には「皮膚伸展線条」「線状皮膚萎縮症」などと呼ばれる皮膚の異常です。

肉割れと同じような体の部分の悩みに、セルライトがあります。セルライトは、太ももなどの皮膚をギュッとつまんだときに表面に現れる凹凸で、たまった老廃物で肥大化した脂肪細胞がコラーゲン線維と癒着したものです。主な原因は血行不良で、女性の約9割にセルライトができているといわれています。

肉割れはどうしてできる?

私たちの皮膚は、表皮、真皮、皮下組織の3層でできています。一番表面にある表皮は柔らかくて伸縮性に富んでいますが、真皮や皮下組織には表皮ほどの柔軟性がありません。そのため、急激な体重増加などによって皮膚が引き伸ばされると、真皮を作っているコラーゲンや弾性線維などの組織が、変化に耐え切れずに裂けてしまうことがあります。

そうして真皮や皮下組織が断裂すると、その部分から皮膚の下にある毛細血管が透けて見えるため、赤紫色の筋や線が現れます。これを放置すると、時間の経過とともに線の色が白くなるうえ、線が太くなったり、線の部分に凹凸ができたりして目立ってくるのです。

皮膚が急激に引っ張られることでできるなら、肉割れは急に太った人だけのものだと思われがちですが、実はそうではありません。肉割れができるには、さまざまな要因が関係しています。

・急激な体型の変化

急激な体型の変化は、肉割れの主な原因となります。短期間のうちに急激に体重が増加すると、真皮や皮下組織が裂け、肉割れが起こります。妊娠してお腹が急激に大きくなったとき、妊娠線が現れるのもこのためです。また、成長期に身長や胸囲が大きく伸びると、やはり真皮や皮下組織にダメージとなって、肉割れができることがあります。

・足裏の不安定な状態

外反母趾や浮き足、扁平足などで足裏のバランスが悪い状態だと、それを補うためにふくらはぎや太ももの一定の部分に負担が集中してかかり、肉割れを起こすことがあります。ハイヒールをよく履く人もハイリスクです。

・急激な筋肉の発達

急激なスポーツや筋トレ、重い物を扱う作業などで、過度な負担をかけて急に筋肉を付けると、肉割れの原因となることがあります。

・皮膚のコンディション悪化

血行不良や長時間の乾燥などで皮膚が硬くなっていると、ダメージを受けやすいため肉割れができやすくなります。

肉割れをすっきりと消す方法はある?

肉割れは一度できてしまうと完全に消すことは難しく、「これさえやれば自力で解消できる!」という明確な方法は残念ながらありません。新たな肉割れを予防すること、今以上に悪化させないことが何よりも大切なのです。肉割れを予防する方法、悪化させない方法としては次のようなものがあり、早く対処すれば目立たなくなることもあります。

・短期間での急激な体重増加を防ぐ

食事管理や適度の運動を心がけましょう。ダイエット目的の筋トレなどで急激に筋肉が付くと肉割れの原因になるので、過度なトレーニングは避け、適度な運動になるよう調整しましょう。

・皮膚を乾燥させない

乾いた皮膚は硬くなり、ダメージを受けやすい状態にあります。顔と同じように体の皮膚も乾燥を防ぐお手入れを欠かさないようにしましょう。

・血行促進を心がける

お尻や腰回りは、冷えやすいため特に血行不良になりがちで、肉割れが発生しやすい部分です。適度な運動やマッサージ、入浴などが効果的です。

・足裏バランスを意識する

ハイヒールなどの足元が不安定な靴を履くときや、外反母趾などがあって足裏が不安定になりがちな人は、補正のためのインソールやテーピング機能付きの靴下・ストッキングなどで足裏バランスを整えてみましょう。

美容クリニック・美容皮膚科での治療法

・レーザー治療

コラーゲンはダメージを受けることで生成が活発になり、肌の代謝が促進されます。そこで、レーザー光を患部に照射し、熱の力で皮膚の組織を一部破壊することで、新たな皮膚の再生を促す方法です。数カ月のインターバルで追加照射を行います。

・炭酸ガス治療

傷跡の治療にも行われる方法で、皮膚の中に炭酸ガスを注入し、コラーゲンの生成と血流を促進します。1~2週間置きに4~5回行います。

・針治療(ダーマローラー、ダーマペン)

超極細針で皮膚に微細な傷を付けることで、コラーゲン生成を促します。強い副作用がないことが特徴です。2週間~3カ月置きに数回行います。

肉割れの治療効果には個人差も大きく、1回でかなり薄くなることもあれば、数回試みても思ったようにならないケースもあります。少しでも早く、少しでも目立たないよう薄くしたいという希望がある場合は、ベストな方法を医師と相談してみましょう。