生まれつきの三重まぶたを二重に! 三重になる原因と治し方

生まれつきの三重まぶたを二重に! 三重になる原因と治し方

「一重まぶたで、メイク映えしない…」。そんな悩みを抱える女性は多いはず。でも、意外なことに「三重まぶた」という悩みもあります。三重まぶたは上まぶたが重く眠そうに見られがちですが、治らないものではありません。原因と対処法を知って、すっきり軽やかな目元を実現しましょう。

三重まぶたってどんな状態?なぜ起こるの?

まぶたのヒダが3つ以上になっている状態が三重まぶたです。くっきりと三重に見えることもあるようですが、ほとんどは皮膚がだぶついて、重なり合っているように見えます。

目の上半分が厚く、重そうに見えることから、実年齢以上に老けて見られたり、暗く陰気な印象に見られたりしがちです。また、三重まぶたになると、まぶたを動かしにくくなったり、上まぶたが十分に開かなかったりする人もいます。そうなると、本人としてもイライラのもとになりやすいものです。

三重まぶたは、生まれ付き目のくぼみが深く、老化などによって目周りの脂肪が減ってしまってだぶついているケースや、二重まぶたの人が何らかの理由で三重になってしまうケースなど、いろいろな原因があります。また、「片目だけ三重」という人もいるでしょう。この場合は、左右の目の印象が大きく違ってしまうため、大きな悩みになりやすいものです。

いずれにせよ、まずは自分の三重まぶたの原因を知ることが大切です。

三重まぶたの原因として考えられるもの

・疲労や血行不良
・まぶたのたるみ、眼瞼下垂
・生まれ付き目のくぼみが深い

これらの原因に応じた対策を行うことで、三重を二重にするなど、悩みの改善・解決を図ることができます。

疲労や血行不良は、毎日の生活習慣が大切

元々、二重まぶたの人は、疲れが溜まってくると三重まぶたになってしまうことがあります。朝、目覚めると上まぶたがむくんでしまっており、鏡を見て「えっ!まぶたが三重になってる!」と驚くという経験をしたことがある人もいるでしょう。

このように、一時的に三重まぶたになってしまうのは、疲労や血行不良が原因になっている可能性が高いです。若いころには少々無理をしても疲れにくく、体の回復も早いものですが、ある程度の年齢になると回復力は衰えていきます。「三重まぶたになっても、いつか戻るから大丈夫」なんて油断は禁物!しっかりと睡眠をとり、三重まぶたが改善するよう体を休めましょう。

また、寝不足などによる全身の疲労以上に気を付けたいのが「目の疲労」です。現代人は、仕事中はパソコン、休み時間はスマホやゲームと、目に負担がかかる生活を繰り返しています。これでは、まぶたも悲鳴を上げてしまいますから、できるだけ目を休め、酷使しないよう心掛けてください。

まぶたのたるみや眼瞼下垂は、加齢による老化現象かも

1日に15,000~20,000回近くもまばたきしているといわれるまぶたは、皮膚が薄くデリケートということもあって、肌や筋肉の衰えが出やすい部分です。上まぶたの筋肉がゆるんだり皮膚がたるんでしまったりすると、まぶたがしっかり開かない眼瞼下垂ぎみになり、三重まぶたに見えることがあります。

また、加齢による目のくぼみも、三重まぶたの原因になります。まぶたの内側には「眼窩内脂肪」という脂肪組織があり、この脂肪の量が減ってしまったり、周りの皮膚がたるんだりすることで、まぶたが三重になってしまうこともあるのです。

老化による三重まぶたは、疲れ目やむくみのように一時的なものではありませんから、そのまま放置しておいても、元通りにはできません。それだけに、日々の生活でのスキンケアや寝不足で体に負担をかけないなど、老化対策が重要です。

三重まぶたを解消する方法

「三重まぶたにならない」「三重まぶたを改善する」ために、日頃の生活習慣が大事なのはもちろんですが、さらに一歩進んだ「三重まぶたケア」を考えてみましょう。

疲れ目やむくみによって起こる三重まぶたは、しっかり目を休ませ、血行を良くすることが肝心です。さらに、老化によるまぶたのたるみを防止するために、目周りの肌をしっかり保湿して、ハリのある状態をキープしましょう。慢性的な三重まぶたに悩まされるまえに、早めのケアが大切です。

・目を温める

疲れやむくみによって起こる三重まぶたケアの方法のひとつに、目を温めることが挙げられます。スチームで目を温めるアイマスクが販売されていますが、タオルでもOKです。固く絞ったフェイスタオルをレンジで温め、冷めるまで目にあてておきましょう。温めてから冷やすことで、目元の血行がグンと良くなります。こめかみから額までカバーすると筋肉の緊張もほぐれ、より一層心地良さを味わえます。

くれぐれも、熱くしすぎないようにご注意ください。

・アイクリームや乳液でケア

デリケートなまぶたの皮膚を守り、たるみを防止するためには、十分な水分が大切です。化粧水や乳液などのいつものケアに加えてアイクリームを使った保湿ケアがおすすめです。アイクリームの中には、肌のハリと弾力の元になるコラーゲンの生成を促す作用を持つ物もあります。

あれこれ試して、自分に合ったアイテムを見つけるといいでしょう。

老化や生まれ付きの三重まぶたには、整形という手段も

これらの方法だけでは解決できない三重まぶたも、美容整形なら解決できます。特に、加齢による皮膚のたるみや、目のくぼみによって三重まぶたができてしまった場合には、血行促進やアイケアで劇的に改善する見込みは薄いといわざるをえません。美容整形が一番確実な方法でしょう。

三重まぶたの原因別に、考えられる美容整形の施術内容をご紹介します。

皮膚のたるみによる三重まぶたの場合

まぶたの筋肉の衰えや皮膚のたるみが進むと、上まぶたが十分に開かず、なかば垂れ下がった状態になります。つまり眼瞼下垂ですが、老化による三重まぶたは、この眼瞼下垂とセットになっていることが多いようです。

美容整形で治療するには、まぶたの内側からアプローチする方法と、まぶたの外側を切開する方法があります。

前者は、二重まぶたの埋没法手術と同じ要領で、上まぶたの内側から極細の糸を通し、たるんだ組織を縫い縮めて固定する方法です。切開しませんので腫れが少なく、傷跡が残る心配がありません。もうひとつは、上まぶたや眉毛の下側を切開して皮下の組織を調整し、余分な皮膚を縫い縮めてまぶたを整えるというものです。

眼瞼下垂の手術の場合、まぶたの外側を切開する手術が一般的です。

目のくぼみによる三重まぶたの場合

老化によって目がくぼんだようになっている場合には、くぼみをふっくらさせることで三重まぶたを改善します。手法としてはヒアルロン酸注入や脂肪注入が行われます。

ヒアルロン酸はすでにシワ取りの分野で活躍していますから、ご存じの方は多いでしょう。やがて体に吸収されてしまいますから永続的な効果は得られませんが、「試しにやってみたい」というときには最適です。脂肪注入は自分の脂肪を使うという安心感が最大のメリットです。

また、ヒアルロン酸や脂肪の注入と同時に、皮膚のたるみを改善する施術を行う場合もあります。目のくぼみを改善するだけでなく、肌自体のハリをアップさせることで、より若々しい目元になれるのが特徴です。

このように、三重まぶたの治療は、その原因と望む結果に応じて治療法が異なります。ですから、整形を受けるときには、自分の症状の原因は何か、どんな治療法が最適なのかを、医師と十分に話し合うことが大切です。

もちろん、手術の内容によって費用も大きく異なります。二重まぶたの治療を応用するなら10万円ほどでできますし、より高度な治療を施すと70万円ほどになることもあります。どんな治療を行い、どんな仕上がりが期待できるのか、そのためにいくらかかるのか。そうしたことは、事前のカウンセリングで確認しておくようにしましょう。

まず自分でできる方法を試して、その上で整形も選択肢のひとつに

目元は、人の印象を大きく左右する重要なパーツ。それだけに、目元の悩みがあると人付き合いにも積極的になれないものです。また。その悩みを解決するためだとしても、いきなり整形となると「なんだか怖い」と尻込みする人がほとんどではないでしょうか。

整形は医療行為ですから、そこにはリスクもあります。患部の腫れや赤みは起こりますし、ダウンタイム(手術後に日常生活を問題なく送れるようになるまでの期間)も必要です。

ですからまずは、手軽にできる対策から始めるといいでしょう。その上で、「やっぱり整形で根本的に治したい」ということになれば、いくつかのクリニックを回って、カウンセリングを受けてみることをおすすめします。

「ここなら安心」というクリニックを見つけることができれば、あなたの悩みは解決へと大きく前進するはずです。整形手術のいいところだけでなく、デメリットも理解した上で、手術を受けるようにしてください。