脱・老け顔! 目とまぶたのくぼみの原因と改善方法とは
目の周り、上まぶたの周辺が落ち込むようにくぼむと、それだけで老けて疲れた雰囲気に見えるものです。その原因はいろいろありますが、解消する方法はあります。まず自分の症状を知った上で、その改善策を考えてみることにしましょう。
目の落ち込み、まぶたのくぼみは美容上でもマイナス
人の顔というのは、パーツのわずかな変化によって驚くほど印象が変わるものです。特に目は顔の中でも重要な部分。一重まぶたが二重になると、それだけで目が大きく見えますが、その変化は数字にするとほんの数ミリにも満たない小さなものです。その小さな変化が、顔全体の印象を大きく変えてしまうのです。それだけに、目元の悩みは深刻になりがちです。人に相談できず、一人悩み続けている女性は多いことでしょう。
そんな目元の悩みのうち、少々やっかいなのが「目の落ち込み、まぶたのくぼみ」です。
「上まぶたの上側が、肉が落ちたようにくぼんでいる」「下まぶたにクマができている」「目の周りが全体的にくぼんでいる」といった状態になってしまうと、いつも疲れている印象を与えますし、実年齢より上に見られがちで、明らかにマイナス!解決するにはまず原因を探り、それに合った対策をすることが必要です。
目のくぼみはどうして起こる?
目のくぼみや目の落ち込みは、目の疲労や血行不良、老化による皮膚や筋肉の衰え、さらに生まれ付きという場合もあります。見た目の症状は同じでも、原因が違えば対処法も違ってきます。
では、具体的にどのような原因が考えられるのでしょうか?
・疲労や血行不良
目がくぼむ原因として多いのが、疲労や血行不良によるものです。徹夜した朝や疲れが溜まっているときは、目がげっそりとくぼんで、目周りの印象が暗くなってしまうと感じたことはありませんか?上下のまぶたは皮膚が薄く血管も細いため、血行不良になりやすく、目の下にクマができてしまったりします。
・老化による皮膚や筋肉の衰え
老化による衰えも、目のくぼみの原因になります。目は細かい筋肉や脂肪で覆われた構造になっていますが、老化によってこれらの筋肉が衰え、皮膚がたるんでくると、脂肪の重さを支えることができず、垂れ下がってしまいます。そのため、目の上側はくぼんだように落ち込み、逆に下側にはたるみが表れてしまうのです。
・生まれ付きのもの
生まれ付き、目がくぼみぎみという人も中にはいます。また、彫りの深い顔立ちの人は、疲労や老化による目のくぼみが目立ちやすいということもいえるでしょう。
まず、あなたの目のくぼみの原因が何かを突き止めたら、次にそれぞれの対策について見ていくことにしましょう。
疲れを溜めず、生活習慣に注意して目のくぼみを防ぐ
疲労や血行不良による目のくぼみは一時的なものですが、何度も繰り返していると目元の老化を進めることにもつながります。普段から無理をせず、疲れを溜めないことを心掛けましょう。
また、偏った食事やストレス、睡眠不足など、日々の生活習慣に乱れがあると、体にも悪影響を与えます。特に10代、20代のころは体力に任せて無理をしがちですが、40代、50代になっても変わらぬ若々しさを実現したいなら、若いころから生活習慣に気を付けるべきでしょう。
こうした予防策に加えて、目の疲労や血行疲労を改善する方法としては、次のような方法もおすすめです。
・目を温める
固く絞ったタオルをレンジで温め、蒸しタオルを作ります。これを目の上にのせて、じんわり温めてあげましょう。大きめのタオルを使って、こめかみから額にかけて目の周り全体を温めると筋肉の緊張が解け、リラックス効果が高まります。
・目元のマッサージ
血行不良の改善にはマッサージが有効です。目の下の骨の縁に沿って、目頭から目尻に向かって、指先を少しずつずらしながら、軽く押していきます。上下のまぶたは皮膚が極めて薄く、デリケートな部分です。決して力を入れすぎず、優しくソフトにマッサージをするよう心掛けてください。
目のくぼみをカバーするメイクは?
目のくぼみが軽度なら、メイクでカバーすることもできます。顔立ちが平坦な「ノッペリさん」の場合は、ブラウン系のアイシャドウでまぶたに影を作り、立体感を出すのですが、くぼみのカバーの場合は、逆にまぶたを明るく見せればOKです。ハイライトになるような明るい血色感のあるオレンジやピンク、パールホワイトをメインに使うようにしましょう。
まず、オレンジやピンク系のクリームシャドウで血色の良い肌色のベースを作り、さらにパールホワイトのシャドウをかぶせます。パールの輝きや透明感がくぼみの影をカバーして、ふっくらと柔らかな目元を演出してくれますよ。特に影が濃くなりがちな目頭側には、パールホワイトのシャドウを指に取って、ポンポンと重ねましょう。
下まぶたは、まぶたのラインのすぐ下側にわずかに色をのせ、肌なじみのいいパールカラーでぼかしながら下まぶたに広げていきます。なお、目の下がクマのようにくすんで見える場合には、メイク前に明るめのコンシーラーでカバーしておくことを忘れずに。
ホワイトや明るいオレンジ系などの膨張色は、一歩間違えると目がむくんで見えてしまいがちです。あなたの目元に合ったやり方や色味を探してください。
老化や生まれ付きの目のくぼみには、美容整形が強い味方
老化による目元の衰えや生まれ付きの目のくぼみは、メイクだけではカバーできないこともあります。そんなときに頼りになるのが美容整形です。現代の美容整形では、目元のくぼみという悩みを解決に導いてくれるいくつかの治療法があり、状態や本人の希望によって使い分けられています。
どのような施術方法があるのかご紹介します。
・ヒアルロン酸注入
シワ取りに使われるヒアルロン酸をくぼんだ部分に注入して、ボリュームを出す方法です。ヒアルロン酸は、体内にある成分であるためアレルギーの心配がなく、手軽に受けられるのがメリットです。注入部位や量を調節することで、希望の仕上がりに近づけることもできます。
ただし、ヒアルロン酸は少しずつ体に吸収され、分解されていきますので、その効果は数ヵ月から1年程度といわれています。使用するヒアルロン酸の種類によって料金にも差がありますが、だいたい1ccの注入で5~10万円ほどです。
・脂肪注入
ウエストや太ももなどから脂肪を吸引採取して、それを目の周りに丁寧に注入していきます。自分自身の脂肪を使いますから、拒否反応の心配はありませんが、注入した脂肪がすべてその場所に生着する(とどまる)わけではなく、ある程度の量が体に吸収されます。どれほどの脂肪が生着するかを表す生着率は、採取した脂肪の処理方法や注入の仕方など、さまざまな要因で変わるため一概にはいえません。もし、脂肪注入手術を行うなら、生着率について担当医師に確認しましょう。
費用は脂肪吸引の規模にもよりますが、30~40万円ほどからとなります。
・PRP皮膚再生療法
私たちの血液の中には、細胞の再生を促す「成長因子」という成分があります。これを特殊な方法で抽出して皮下に注射すると、肌の組織そのものを増やして、活発に働かせることができます。つまり、衰えた肌に元気なハリがよみがえるというわけです。
この手法を応用し、ふっくらと若々しい目元を実現するのがこの治療法です。肌が細胞レベルで元気になりますから、目のくぼみだけでなく、たるみやシワなどの改善も期待できます。一度治療すると2〜3年ほどは効果が持続するのもメリットでしょう。
費用は20万円ほどからになります。
整形を受けるなら、リスクとデメリットも理解して
目のくぼみといっても原因はさまざまで、対処法もいろいろあります。手軽にできるものから手間やお金がかかるもの、すぐに効果が得られるものと時間のかかるものなど、内容にも違いがありますから、どの方法が自分に合っているのかを考えてから実践しましょう。
なお、美容整形は手術や薬品を使う医療行為ですから、リスクやデメリットもあります。ですから、治療前のカウンセリングで医師と十分に話し合い、説明を受けて、治療に伴う危険について理解しておくことが大切です。今回、ここでお話しした治療のうち、ヒアルロン酸注入やPRP皮膚再生療法は、ダウンタイムが短くリスクも比較的低いため、整形メニューの中では気軽に受けられる部類です。ですが、「絶対安全」ではないということは理解しておきましょう。
もうひとつ美容整形で大切なのは、どのような仕上がりになるかを医師と共有しておくことです。それぞれの仕上がりイメージにずれがあるまま治療してしまうと、術後に「思っていたのと違う」と、後悔することにもなりかねません。そうしたことのないよう、術後の仕上がりについてもカウンセリングの場で十分に検討するようにしましょう。
目元の印象が若返ると、きっと気分も若返ります。笑顔が増え、何ごとにも積極的になっていくでしょう。そうした心の若々しさや、心の元気を与えてくれるのも美容整形のメリットです。一人で悩み続けていても、見た目の悩みは解決できません。まずは一歩、踏み出してはいかがでしょうか。