口角が下がってる…! その原因と口角を上げるための方法とは

キュッと引き上がった口角は、キュートな笑顔には欠かせないポイント。でも、逆に「口角が下がっていて、笑顔に自信が持てない…」と、人知れず悩む女性は多いはずです。口角がなぜ下がるのか、口角を上げるためにはどんな方法があるのか、ご紹介しましょう。

口角が下がっていると老けて見える?

唇の両端の口角。ここが下がっていると、いつも不機嫌そうに見えるため「機嫌が悪いのかな?」「なぜ怒っているんだろう?」などと、誤解されることもあるでしょう。暗い印象を与えがちで、実年齢よりも老けて見られることが増えますし、そのまま放置しておくとほうれい線を悪化させてしまうなど、あまりいいことはありません。

いつも満面の笑顔というのも不自然なものですが、常に不機嫌そうに見られてしまうのは、コミュニケーションの面からもマイナス!できることなら避けたいものです。

口の筋肉付き方や骨格によって「生まれ付き口角が下がっている」というケースもあるのですが、口角が下がって見える場合の原因の多くは、口元の表情筋の衰えやたるみによるものです。

ではなぜ、表情筋は衰えたりたるんだりしてしまうのでしょうか?その原因がわかれば、口角が下がるのを防ぎ、逆に持ち上げることもできるはずです。

口角を下げる原因に!筋肉の衰えは、なぜ起こる?

口角を下げさせる筋肉の衰えは、なぜ起こるのでしょうか?その原因はひとつではなく、中には意外な原因もあります。具体的に見ていきましょう。

・加齢による老化

腕や脚の筋肉と同じように、表情筋も加齢とともに衰えていきます。そのスピードは人によって違いますが、表情筋が衰えていくと顔全体がゆるみ、肌のたるみが加速していきます。

・歯並びが悪い

出っ歯ぎみの人は、口角が下がりやすい傾向があります。出っ張った前歯のために唇が閉じにくくなり、無理に口を閉じようとすることで筋肉が緊張した状態に。口角を下げる筋肉が緊張してこわばると、口角が下がってきてしまうのです。ただし、「出っ歯の人が必ずそうなる」というわけではありません。

・口呼吸の癖がある

鼻の病気などで口呼吸が習慣になっていると、いつも口が開いた状態になります。これは、口元の筋肉が緩んだ状態ですから、口角が下がる原因になります。口呼吸は健康上の害もありますから、早めに治したいものです。

・スマホの使いすぎ

スマホを使っているあいだは、顔が下向きになっていることが多いでしょう。この姿勢を長く続けていると、頬周辺の皮膚が垂れ下がってしまい、口角が下がる原因になるといわれています。

一つひとつは小さなことですが、それが毎日繰り返されると、少しずつ結果となって表れてきます。すでに口角が下がりぎみだという人はもちろん、そうでない人も毎日の習慣を見直してみるといいでしょう。

下がった口角をキュッと持ち上げる方法あれこれ

前項で挙げた「口角が下がる原因」に思い当たるところがあれば、まずはそこから治していきましょう。その上で、口角を持ち上げる方法を考えてみます。

それぞれメリット・デメリットがありますが、ひとつずつ見ていきましょう。

・メイクで口角を上げて見せる

一番手軽で、誰でもすぐにできるメイク。口角を上げるのではなく「下がって見えないように隠す」というやり方です。根本的な解決にはなりませんが、すぐに見え方を改善したいときには最適な方法だといえます。

1. 下唇の口角部分にコンシーラーをのせ、唇の輪郭が少し小さくなるように隠し、なじませます。
2. その上からフェイスパウダーをのせて、なじませます。
3. ライナーで唇の輪郭を小さめに描き、最後に口紅を塗ります。

上唇ではなく、下唇に手を入れるというのがこの方法のポイント。こうすると、自然でさりげない仕上がりにできます。

口元は食事やおしゃべりで頻繁に動かす部分ですから、コンシーラーはテクスチャーが柔らかい物、パウダーは粒子が細かく肌に密着してくれる物をチョイスするようにしましょう。

・マッサージで筋肉をほぐす

口角を上げるなら、「舌回し」の名で知られている方法がおすすめです。

1. 唇を閉じたまま、上下の顎を開きます。
2. 舌先で上下の前歯の表面をなでていきます。つまり口の中で、舌をぐるぐると大きく回すことになります。
3. 右回りと左回りを20回ずつ行いましょう。

顔の筋肉が固まっていると、豊かな表情は生まれません。そこで有効なのが、顔をほぐすマッサージです。凝り固まりがちな部分を緩めてあげましょう。

・トレーニングで筋肉を鍛える

筋肉をほぐしたあとは、表情筋のトレーニングで口角の引上げを狙いましょう。

1. 左右の口角を思い切り引き上げ、「ニーッ」と笑った顔を作ります。
2. そこからさらに、左右の指先で口角を耳の方向へ押し上げます。

口角を持ち上げる動きを指でサポートすると、意外なほど口角を上げられるはず。この動きで、口角から耳にかけての表情筋を鍛えられます。

表情筋のマッサージやトレーニングは、口角を上げるだけでなく、たるみを防ぎ、ほうれい線の防止にも役立ちます。ぜひ取り入れてみてください。

美容整形で口角を上げることはできる?

美容整形で口角を上げる方法はいくつかあり、どの方法が適しているかはケースバイケースです。比較的気軽に受けられるものから少々手のかかるものまでありますが、代表的なものをご紹介しておきましょう。

・ボツリヌストキシン注入

いわゆる「ボトックス」です。ボトックスは筋肉の動きをやわらげる作用を持ちますが、これで口角上げの治療が行えます。

口の周りには唇を取り囲むように口輪筋という筋肉があり、これを上下左右から引っ張るように筋肉が走っています。このうち、口元を下に引っ張っている筋肉にボトックスを注入すると、その力を弱め、口角をキュッと上げることができるのです。

注射するだけですので気軽に受けられ、ダウンタイムはほぼ不要。効果は数日から1週間ほどで表れ、半年ほど持続します。費用は1回5~8万円前後です。

・口角挙上術

外科手術で口角を挙げる場合、口角挙上術と呼ばれる施術が行われます。まず、左右の口角部分を切開し、口輪筋につながる筋肉のうち、下に向かう筋肉の一部をカットし、力を弱めます。さらに、上に向かう筋肉を縫い縮め、自然と口角が引き上がるように調整します。最後に切開部分の形を整え、細かく縫合して終了です。

抜糸までの1週間ほどは腫れもありますから、マスクなどで口元を隠しておく必要があるでしょうし、治療部分にはメイクができません。ですが、それ以降は赤みも引いていき、やがて傷もほとんど目立たなくなります。費用は25万円前後が多いようです。

あなたも周囲も幸せになる、自然な笑顔を手に入れよう

人間の顔は不思議なもので、まぶたのラインや鼻の形など、ほんの1ミリにも満たない違いで大きく印象が変わります。口元のマッサージや筋トレでもコツコツ続ければ、いつの間にか顔の印象がグッと良くなるかもしれません。

もし、コンプレックスを改善するために整形を受ける場合でも、あまりに大きな変化を求めないほうがいいでしょう。「せっかく整形するのだから、大胆に変身したい」という気持ちがあるかもしれませんが、やりすぎは不自然な結果を生むだけです。

どこをどのように、どこまで変えるか。美容整形医はその「絶妙なライン」を心得ていますから、整形を受けるときには医師の意見に十分耳を傾けるようにしましょう。同時に、整形手術を受けるリスクについても確認し、後悔のない決断をしてください。

自然でにこやかな笑顔は、あなた自身はもちろん、周囲の人々まで幸せにしてくれるものです。あなたにぴったりの方法を見つけて、自信の持てる笑顔を手に入れてください。