耳が小さい!ピアス穴を塞ぎたい!耳に関するコンプレックス解決法

耳が小さい!ピアス穴を塞ぎたい!耳に関するコンプレックス解決法

耳の大きさや形が変われば、他人へ与える印象も意外なほど変わります。耳にコンプレックスがあると、メイクで変化を出すことも難しい部分であるだけに、髪型が限定されたり、帽子が手放せなくなったりしてしまいますね。根本的な解決法はあるのでしょうか?

耳にまつわるさまざまなコンプレックスとは?

・耳が大きい

「顔とのバランスが悪くて耳ばかり目立つ」「女性なのに男っぽく見える」など。大きな耳たぶは「福耳」と呼ばれ、人相学的には福相とされていますが、毎回言われると「もうウンザリ……」と逆にコンプレックスになることもあるようです。

・耳が小さい

「弱々しく見える」「貧相な印象を与える」「男性なのに女っぽく見える」など。耳たぶが小さいと、全体のバランスが崩れて顔の下半分が大きく見えることもあります。

・立ち耳

立ち耳とは、耳の付け根の角度が大きく、正面から見たときに大きく広がって見える状態で、対耳輪と呼ばれる盛り上がり部分の形成不全を伴います。いわゆるダンボ耳で、欧米では特に文化的背景からコンプレックスになるケースがみられます。

・耳が尖っている

「攻撃的な性格に見える」「悪魔を連想させる」など。耳輪上方が尖って膨らんでいるダーウイン結節や、耳の軟骨(第三脚)に盛り上がりがみられるスタール耳があります。

・左右で耳の形状が違う

左右の大きさが違う、片側だけ立ち耳、形がバラバラといった状態では、正面から見たときに気になるので、写真は横顔しか撮らないという人も……。

・ピアスの穴を塞ぎたい

「拡張しすぎてしまった穴が気になる」「複数のピアスホールを空けたが多すぎる」「巨大なボディピアスの穴が目立つ」など。就職活動や営業職への配置換えなどで気になり始めるケースが多いようです。

・ピアス裂傷

医学的には、耳垂裂、耳垂裂傷と呼ばれる状態です。ピアスの重さでピアスホールが伸びて縦長になり、徐々に切れてしまう場合や、衣服の着脱時にピアスが引っかかって一瞬で切れてしまう場合があります。

耳の悩みを自力で解消することはできる?

耳の大きさや形を自分で変えることはほぼ不可能なので、耳が隠れるようなヘアスタイルでコンプレックスに対処している人がほとんどです。しかし、髪型でカバーできない場面もありますし、スッキリとしたショートや、あこがれのアップスタイルも思いのままに楽しみたいとしたら、美容外科や形成外科のクリニックで施術を受けることが現実的な選択肢となってくるでしょう。

クリニックではどんな方法があるの?

・大きな耳たぶを小さくする

傷痕が目立たないように耳たぶの付け根を扇型に切除して、ゆがみが出ないように形成を行う耳垂縮小術が一般的です。局所麻酔での施術が可能で、20分~1時間程度で終了し、1週間後に抜糸します。耳たぶの状態によっては、表から傷跡が見えないような術式も可能です。

・小さな耳たぶを大きくする

小さな耳たぶを大きくする耳垂増大術には、次の4つの方法があります。

(1)ヒアルロン酸注入

手術ではなく、注射で耳たぶの大きさを変えることができる最も手軽な方法です。片側にヒアルロン酸0.5~1ccを注入し、後日追加注入して大きさを調整していきます。ただし、ヒアルロン酸は体に吸収されるため効果は永続的ではなく、半年~1年程度でメンテナンスが必要です。もし、形が気に入らない場合は、ヒアルロン酸を分解する注射で元に戻すこともできます。

(2)脂肪注入

吸引した自分の脂肪を耳たぶに注入する方法です。何割かはやはり体に吸収されてしまいますが、定着した脂肪には永続的な効果が期待できます。脂肪吸引した部分に、腫れや痛み、内出血を伴う場合があります。

(3)シリコンインプラント挿入

個々の耳たぶの形状に合わせたインプラントを作り、耳の裏側から挿入します。傷痕は裏側だけなので表からは目立ちにくく、効果は永続的です。将来的に耳たぶの皮膚がハリを失ったとき、異物感が見た目に現れて気になる場合があります。

(4)皮弁形成

耳たぶの裏側を切開して、表から見える耳たぶの面積を広げるように形を作り直す手術です。自分の皮膚組織を使うので、定着した後は永続的な効果が期待できます。耳たぶの表面積を広げるために、状態によっては近くの皮膚を移植する植皮術を併用する必要があり、時間の経過とともに薄くはなりますが傷痕は残ります。

・立ち耳を寝かせる

耳の後ろを数cm切開し、耳の軟骨(耳介軟骨)に部分的に割(かつ)を入れて適度な角度に曲げ、糸で対耳輪を形成する手術が一般的です。局所麻酔での施術が可能で、永続的な効果が望め、施術後1週間ほどで抜糸できます。術後の血種を予防するためにドレーンチューブという細い管を2日間ほど入れておく場合もあります。皮膚を切開せずに、皮膚の表面から針を使って軟骨に割を入れ、糸で固定する方法もありますが、余った皮膚を取り除くことができないため、元に戻ってしまうリスクが少し高くなります。

・尖った耳を丸く、大きな耳を小さくする

耳の後ろを数cm切開し、尖った部分や大きい部分の耳介軟骨を削ったり切除したりする手術です。局所麻酔での施術が可能で、永続的な効果が望め、施術後1週間ほどで抜糸できます。逆に耳を大きくする場合は、軟骨の移植が必要となるため、全身麻酔下での手術となります。

・左右の耳の大きさをそろえる

基本的には、大きいほうの耳を小さいほうの耳の形に近付ける耳垂縮小術を行います。極端に軟骨や皮膚の量が違う場合など、耳の状態によっては、軟骨や皮膚を移植して大きいほうの耳に近付ける必要があります。

・ピアスの穴を塞ぐ

通常の大きさであれば、ピアスホールをくり抜いた後、新たにできた穴を癒着させるように縫合する方法を選択します。局所麻酔での施術が可能で、施術後1週間ほどで抜糸できます。何年もかけて作ったような巨大な穴の場合は、通常のピアスの穴のようにただ縫合するだけでは不自然な耳の形になってしまうため、耳垂形成術を行います。耳垂形成術は、耳たぶに残っている皮膚や組織を利用して新たな耳たぶを形成する方法であり、状態によっては元の耳たぶよりもかなり小さくなってしまうことがあります。

・ピアス裂傷を閉じる

裂傷部分をそのまま縫い合わせると食い込みができてしまうため、Z形成やW形成などのデザインで切り取って縫合する耳垂形成術を行います。局所麻酔での施術が可能で、施術後1週間ほどで抜糸できます。傷の赤みは3カ月ほど続きますが、時間の経過とともに徐々に白く目立たなくなっていきます。

手術で考えられるデメリットは?

・感染

外科手術である限り、細菌感染のリスクを免れることはできません。特に軟骨そのものには血管が存在しないため、抗菌薬を投与しても患部には届かず、細菌を退治してくれる役目の白血球も存在しないことから、軟骨への感染は重症化する可能性があります。

・肥厚性瘢痕や粉瘤の出現

傷痕が過剰に盛り上がる肥厚性瘢痕や、皮膚表面の成分が入り込むことで粉瘤が生じる可能性があり、体質によっては赤く腫れたり、まれにケロイドになったりすることもあります。

・血行障害

施術にあたっては、皮膚の血流を保てないと部分壊死を引き起こすおそれがあるため、血行を考えたデザインが重要です。もともとの耳の状態によっては、施術を受けても自分が理想としていた結果とは違ってしまうケースもあり得なくはありません。そうなったとしても元に戻すことは困難なため、事前のカウンセリングやデザインがとても大切です。

最先端の技術で、耳に関するコンプレックスは思ったより簡単に解消できる可能性があります。悩んでいるなら、メリットやデメリットをしっかりと理解したうえで専門医のカウンセリングを受け、どのような方法が自分に合っているのか聞くところから始めてみましょう。