顔のリフトアップでほうれい線は消える?頬を引き上げて若返ろう
見た目年齢を左右するほうれい線。「昔はなかったのに…」「以前より深くなった」「笑ったあと、しばらく経っても消えない!」と悩んではいませんか? ほうれい線が深く刻まれるのは、頬がたるむのが主な原因。そこで今回は、頬のたるみを改善し、ほうれい線を解消するためにできるセルフケアをご紹介! さらに、美容クリニックで行われている施術もリサーチしました。
ほうれい線が、顔全体の印象に与える印象
「久しぶりに友人に会ったら、かなり老けこんでいた」という経験はありませんか? もしかしたらその原因は、ほうれい線にあるのかもしれません。どんなに肌がみずみずしくても、他にシワがなくても、ほうれい線があるだけで人はぐっと老けて見えるのです。
一説によると、ほうれい線が1cm伸びるだけで、見た目年齢が約6歳上がるとか…。
ほうれい線とは?原因は?
ほうれい線のことを知っていても、その定義や原因を正しく理解している人は少ないのではないでしょうか? そこで今一度、ほうれい線についておさらいしておきましょう。
ほうれい線とは?
ほうれい線とは、頬の境界線にできる溝のこと。小鼻のわきから口角に向かって伸びる“八の字”のような線を指します。30歳頃から目立ち始めます。
ほうれい線ができる原因は?
年齢を重ねると、「筋肉の衰え」や「皮膚の弾力低下」などにより頬がたるみます。この頬のたるみこそが、ほうれい線ができる主な原因です。頬の境界線の溝が深くなり、ほうれい線が刻まれていきます。この他、乾燥やむくみ、骨格の歪みも、ほうれい線ができるのに影響していると言われています。
頬を引き上げれば、ほうれい線は目立たなくなる!
前述したように、ほうれい線ができる主な原因は頬のたるみです。ということは、逆に頬がぐっと持ち上がれば、ほうれい線は目立たなくなります。そこでここからは、頬を引き上げるリフトアップ法について見ていくことにしましょう。
筋肉トレーニング
顔の筋肉が運動不足になって衰えると、やがて頬は下がっていきます。頬の下垂を防ぐには、筋トレが必要です。
あいうえおエクササイズ
1.「あ」「い」「う」「え」「お」と1音ずつ区切るようにして、口をしっかり大きく動かしましょう。
舌の上下左右エクササイズ
1.目をしっかり開き、舌を上下に20回、左右に20回動かします。
2.上→右→下→左と約1分間、ゆっくり回しましょう。
3.上→左→下→右と約1分間、ゆっくり回しましょう。
舌回しエクササイズ
1.口を閉じ、舌を唇と歯の間に入れます。
2.舌を歯に沿わせながら、左回りに20回、ゆっくり回します。
3.今度は、右回りに20回、ゆっくり回します。
※左回りに20回+右回りに20回を1セットとして、1日3セット行います。
マッサージ
凝りかたまった筋肉を緩めるために、マッサージすることも大事です。筋トレの前に行うと、筋トレの効果がより高まるのでおすすめです。
1.首をゆっくり大きく、左右に3回ずつ回します。
2.風池(ふうち)のツボを3秒間、3回押します。
※後頭部の髪の生え際にあるツボです。後頭部の真ん中のへこみと、耳の後ろの骨の出っ張りを結んだラインの中間に位置します。
3.手のひらを耳の上から後頭部に向けて当て、手のつけ根を頭皮に押しつけながら、ゆっくり大きな円を描くようにマッサージします。
4.手のひらを耳の上に当て、内側に押し込みながら上に引き上げます。
5.首を横に傾け、耳の周りを中指と薬指で小さな円を描くようにほぐします。左右ともに行います。
6.首を横に傾けたまま、今度は耳の周りを中指と薬指で放射状に引っ張ります。左右ともに行います。
スキンケア
皮膚の弾力低下も、頬が下がる原因です。年齢を重ねた肌は、肌の弾力を保つコラーゲンやエラスチンといった成分が不足しがちなので、これらを補給するような化粧品を使うといいでしょう。
また、肌の乾燥を防ぐことも大事なので、しっかり保湿を心がけましょう。化粧水でしっかり水分を入れ込む、保湿パックをする、高保湿の美容液や保湿クリームorほうれい線専用の美容液や保湿クリームを塗るといいでしょう。
番外編
日常の癖
頬杖をつくのも、ほうれい線ができる原因になります。姿勢を正しくして、なるべく頬杖をつかないようにしましょう。
寝る向き
横向きやうつ伏せで寝ると、ほうれい線が刻まれやすくなり、すでにあるほうれい線はますます深くなります。寝るときは、あお向けを心がけましょう。
食事
弾力のあるハリ肌を作るには、外側からのスキンケアだけでは不十分。体の内側からのケアも欠かせません。栄養バランスの取れた食事を摂るよう心がけましょう。
美容整形のリフトアップには、どんなものがある?
美容クリニックでも、さまざまなリフトアップ施術が行われています。
照射する施術
サーマクール -高周波(RF波)を照射する施術-
高周波の熱エネルギーによって真皮層のコラーゲンが収縮するため、施術直後から数年前のハリを感じることができます。また、高周波の熱ダメージで損傷したコラーゲンが元の状態に回復しようとする創傷治癒の過程で、新しいコラーゲンが大量に生成されることにより、施術後約3ヶ月かけて徐々にたるみがリフトアップしていきます。
ウルセラシステム -超音波を照射する施術-
たるみの原因となるのは、皮膚と、皮膚を支える土台となる筋膜「SMAS層(表情性筋膜)」のゆるみです。ウルセラシステムの超音波エネルギーは、これまでフェイスリフト手術でしか触れることのできなかったSMAS層にまで到達。そのため、フェイスリフト手術級の強力なリフトアップ効果が期待できます。
注射する施術
ヒアルロン酸注射 -皮膚や筋肉を持ち上げる-
“高濃度ヒアルロン酸”を頬骨の上やこめかみのくぼみに注射することで、たるんだ頬をぐっと引き上げます。この頬のリフトアップの結果、ほうれい線が薄くなります。
※ほうれい線を解消するには、ほうれい線に直接ヒアルロン酸を注射して、シワの溝を埋める方法もあります。
糸を入れる施術
しっかりたるみを改善したいけれど、メスを使う手術には抵抗があるという人には、糸によるリフトアップがおすすめです。こめかみから頬に向かって皮下に糸を挿入し、物理的に引き上げることで、たるみを改善します。さらにこの挿入した糸は、皮下で真皮層を刺激し、コラーゲンやエラスチンの生成を促すので、肌そのものを若返らせる効果も期待できます。
ひとくちに糸を入れる施術と言っても、下記のようにさまざまな施術があり、糸の種類や効果も多様です。
糸を入れる施術の一例
・ フェザーリフト
・ スレッドリフト
・ ショッピングリフト
・ リードファインリフト
・ ウルトラVリフト
・ スプリングリフト
・ ハッピーリフト
・ アプトスリフト etc.
※糸には「溶ける糸」と「溶けない糸」があり、糸についている突起のタイプも「とげタイプ」や「コーンタイプ」などさまざまです。
ヒアルロン酸注射~皮膚や筋肉を持ち上げる~
“高濃度ヒアルロン酸”を頬骨の上やこめかみのくぼみに注射することで、たるんだ頬をぐっと引き上げます。この頬のリフトアップの結果、ほうれい線が薄くなります。
※ほうれい線を解消するには、ほうれい線に直接ヒアルロン酸を注射して、シワの溝を埋める方法もあります。
切開する施術
フェイスリフト手術
髪の生え際や耳の周りなど、傷が目立たない部位を切開し、たるんだ皮膚や筋肉組織などを引き上げて固定する手術です。一度の手術で確実に、大幅なリフトアップが叶います。ひとくちにフェイスリフト手術といっても、切開する範囲や層の深さによって、「ミニリフト」「フルフェイスリフト」「SMAS法」など、さまざまな方法があります。
※施術名はクリニックによって異なります。
美容整形でリフトアップするときの注意点
どんな美容整形を受けるときも“医師の技術力”は大事ですが、リフトアップにおいては、“医師の審美眼”も重要なカギを握っています。
たとえば照射系の施術では、どこを重点的に照射すればしっかりリフトアップするのかを見極める審美眼が必要です。また、ヒアルロン酸を注射して頬を引き上げる場合は、どこに、どのくらいの量を注射するのかを見極める必要があり、糸を挿入する施術でも、どこに、どのくらいの長さの糸を何本入れれば最も効果があるのかを見極める必要があります。
そうしたことを何も説明してくれない医師は、どうすればしっかり効果が出るのかわかっていない可能性も…。医師がリフトアップのメカニズムをきちんと説明してくれるか否かは、リフトアップの施術を美容クリニックで受ける際の重要なファクターです。
まとめ
リフトアップは、顔全体の印象を若返らせるに効果的! さらに、頬のたるみが解消されれば、老け顔の元凶であるほうれい線も目立たなくなることがわかりました。
悩んでいる人は、セルフケアを行いつつ、美容クリニックでのリフトアップ施術を検討してみるのがいいかもしれませんね。美容整形を受けるときは、医師がどれだけ説明をしてくれるかを信頼の目安にしてみるといいでしょう。